ニュース記事概要
電通新入社員だった高橋まつりさんの過労死事件は、社会に衝撃を与えた。それ以降、多くの会社は社員の長時間労働に相当、厳しくなっている。一方で、寝食忘れて没頭するような働き方をする日があってもいい、ハードな日々を超えてこそ成長がある、という声も常に聞こえてくる。
働き方の見直しに日本社会が向かう転換点となる、痛ましい事件が起きた広告業界。 そこで働いてきた電通出身のコピーライターと博報堂出身のクリエィティブディレクター、そしてまさに現役で電通グループ会社や博報堂で働く20代2人の計4人が、「ハードな働き方はありかなしか」をテーマに本音で語った。
<調べたこと>
・ブラック企業とは?
下記の特徴がある企業
労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す。
賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い。
このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う。
http://www.check-roudou.mhlw.go.jp/qa/roudousya/zenpan/q4.html
(1)相反する2つ以上の意見
22時退社について
・「帰らなくてはいけない」と強制するのも、おかしいんじゃないか
・いったん10時というゴールを目指して終わらせる努力をするから、結果的によかったんじゃないか
・「全員、夜は10時に帰れ」というのは企業の発想としては正しいし、ある種、最低限のリスクヘッジだと思います。死ぬ人が出たら、終わりなので。
・本来はもっとフレキシブルな制度にして、スモールマネジメントを徹底していくべきだと思います。 ただそれには、すごくコストも時間もかかるから、いったん「22時にみんな帰りなさい」と言っているのに近いかなと感じます。
仕事について
・クライアントも、なぜパワーポイントの枚数が多い資料がいるかを、もう少し考えてほしいです。社内説得のためですよね。(そこを変えれば)自分たちの働き方改革にもなるわけです。もうちょっと何が言いたいかを煮詰めてくれると、お互い、すごく時間が減るのにって思います。
・NG案を出すのが本当に非効率だなと思います。
・家で資料をつくったりしているし。たぶん同期も、そういう子がいっぱいいるんですよ。だから会社にいる時間が仕事時間っていうのは、正確ではないし、そもそも長くいることが正義みたいな風潮はおかしい。最近は聞かなくなったとはいえ、それでも一部にはあるんですよ。
(2)仮説
企業が解決すべき問題は、「働き方」ではなく、
「従業員が病気になったり、精神的に病む」ことから守ることと考えます。
理由は、従業員が病気になる、精神的に病むと生産性と士気が下がるからです。
ビジネスでは、仕事仲間がリタイヤしてもすぐには
仕事仲間全体には影響が出ないので
一人、病気や精神を病んでも切り捨てれば良い、
あとで人員補充すれば良いとなっているのではないか。
参考文献
困難な成熟 著者 内田 樹 出版 夜間飛行
(3)中立な立場で提案する
・毎月、外部組織から従業員の健康状態を評価する制度を設ける。
内容と医師によるアドバイスは従業員個人に報告するようにする。
ドクターストップとなる場合は、外部組織から会社と労基に連絡する。
・日々仕事するグループメンバー間のコミュニケーション状態を客観的に評価する仕組みを取り入れる。
見えないものをどう数値化するのが問題です。
現状解決策は思い浮かばないですが、
日立製作所の加速度センサーと赤外線センサーを使ったカードによる
グループ間のコミュニケーションの数値化が解に近いと感じます。
参考URL
https://corp.netprotections.com/thinkabout/1122/
<その他考えたこと>
技術の進歩によって、仕事の処理サイクルが速くなったが
企業の仕組みが変わっていないためミスマッチになっているのではないか。
単純作業の右肩上がりなら、残業時間に比例して業績が良くなった。
今は、その都度、状況把握して、対策を考えていかないと、時代に取り残されてしまう。それは個人のスピードが上がったからだ。
一人一台スマホを持つ時代になり、世界中のあらゆる人から
情報を受信、また発信できるようになった。これにより
・仕事のサイクルが速くなった。
・単純作業に対する時間が短くなった、あるいは消滅した。
→考える仕事、面倒な仕事、誰もしていない仕事だけが残った。
・仕事に垣根がなくなり、多種多様になったため管理側が内容を把握ができていない。→一律22時退社で管理。
デスクワークに関しては会社の環境でしか出来ない作業が、
どこでもできるようになり、仕事をOFFにできなくなった。
→精神を削られる機会が増えた。精神を安定する機会を失っている。