仕事で新たな提案を行うため、産業用ロボットとはどういったもの
なのか講習を受けてきた。
<知ったこと>
・産業用ロボットの操作業務は、労働安全衛生法で定められた”危険業務”に該当するため、特別教育(今回の教育)を受けないと操作できない。
これは、労働安全衛生法119条で決められている。違反した者は6カ月以下の懲役又は50万円以下の罰金となる。車の免許のようなものだ。
・産業用ロボットとは?
人間の腕のような機能があり、対象物を空間的に移動させるもの(図.1)と、
これを動かす記憶装置(制御盤)(図.2)と、ロボットを動かすリモコンの3点セット(図.3)で産業用ロボットという。
・産業用ロボットの動きが速く、予測できないことから、
人間が避けられない場合があるため、基本は柵の中で稼働している(図.4)。
ロボット稼働中は人間は中に入れない。
・3年はメーカ保証しているので、仮に24時間休みなく動かしたとしたら、
26,280時間不眠不休で働いてくれる。実際は、プログラムを書き直し時間だったり、停電したりするのでフル稼働は無理だろうが、結構破壊的な労働能力だなと感じた。
図.1 講習で使用した産業用ロボット
図.2 ロボットの記憶装置(制御盤)
図.3 ロボットを動かすリモコン
図.4 産業用ロボット用の柵
(参考URL:http://www.morisystem.co.jp/?page_id=316)
<体験したこと>
記憶装置(図.2)の電源を入れて、リモコン(図.3)でロボットを動かし、
プログラムを作ってロボットを実際に動かしてみた。
課題にそって、リモコンでロボットを所定の位置に動かし、
その位置を記憶装置に記憶させ、
それを繰り返すことでロボットのプログラミングを作る。
その動きが正しいかどうか、できたプログラミングを一つずつ実行し、
ロボットの動きを確認する。
確認できたら自動で動かしプログラム通りか確認する。
リモコンの操作が煩雑で難しい。
手の先についた電磁石で箱を持ち上げ、別の場所に置く課題を行ったのだが、
ロボットの磁石の面と、箱の面がぴったり合っていないと持ち上げられなかったりした。
また、動作スピードも重要で、持ち上げる対象物の手前では
スピードを落とすなどの配慮が必要。正確につかめなかったり、
箱を壊したりする。
人間が当たり前に行っていることを、ロボットに細かく指示するのが
難しいと感じた。
<体験を通して>
・ロボット単体ではなく、ロボットを含めたシステムで売る場合、
柵とか、柵を含めた安全対策から考えなくてはならないと感じた。
(人が勝手に入ってケガをさせないため)
・ロボットに動きを教える作業に時間がかかる。新規ユーザーにはハードルが高いなと感じる。
・決まった動きを高速で何度も行う作業には適しているが、判断が求められるような作業の自動化には、別途でセンサーと複雑なプログラムが必要。