ニュース記事概要
経済産業省は2025年には6割の日本企業で基幹システムが老朽化すると推計した。
新しい製品やサービスをつくるためのシステム投資は鈍く、
限られた投資の大半が古いシステムの保守や点検にまわっている。
ビッグデータや人工知能(AI)を使うビジネスに、多くの日本企業が乗り遅れる恐れがある。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3646491013102018MM8000/
・IT投資:情報化または効果的な情報技術の利活用のためにかけるマネー
・IT投資目的の日米の違い
日本:業務コスト削減、業務プロセス効率化、ペーパレス
米国:顧客満足度、競争優位の獲得、売上げ増加、新規顧客獲得
(1)相反する2つ以上の意見
都内で働く49歳のシステムエンジニア(SE)
「数十年前に作られたシステムの保守や管理に追われている」
「古いシステムの管理は資料がないことも多い」
渋谷裕以 (ITコーディネータ協会 会長)
「増築を重ねて機能性が損なわれた旅館のようなシステムは捨てざるを得ない」
藤原 洋 (ブロードバンドタワー会長兼社長CEO、インターネット総合研究所所長)
日本社会は、インターネットの本質である「自律」「分散」「協調」をとらえきれずに省庁や業界の縦割り構造と相まって、インターネットに適合した制度改革を怠ってしまいました。
その結果、インターネットという技術革新の恩恵にあずかることができず、
20年間、主要国のなかで日本のGDPだけが減少し、他国の後塵を拝したわけです。
https://toyokeizai.net/articles/-/233921?page=3
(2)仮説(450文字以内)
・日本企業の経営者に、新規のIT投資効果を想像できる人がいないのではないか。
→初期投資による責任と、10年後の衰退を天秤にかけて、投資せず現状維持を選択している。
・企業内の高齢化が進み、新規システムを導入しても社員の大半が扱うのに苦労する。
そのため社内同意が得られず、後回しにし続けている。
(古いシステムに慣れている。新規システムに移行するのが面倒。運用できるか不安)
・IT投資のリターンを正確に図る指標がないこと。
独自に定義、測定しようともしていないこと。