ニュース記事概要
1990年代の終わりに2万3000店ほどあった書店は、2018年には1万2026店にまで減少した。書籍をそれなりに販売している店舗としては約8800店(日本図書普及の発表による)が実態に近い数字だと思われる。
収益の良かった雑誌の市場規模が最盛期の1/3となり、書籍だけでは店舗経営が成り立たなくなったことが原因と考えられる。
(1)相反する2つ以上の意見
星野 渉 (文化通信社専務取締役)
アメリカの書店はもともと雑誌を扱っていなかったため、書籍だけで経営が成り立つ収益構造がある。このおかげで、アマゾンとの競争で大手書店が店舗を減らす中で、小規模な書店が新たに開業し、成長できるのである。
落合恵子(子ども向けの本屋「クレヨンハウス」)
「一度入荷した本は絶対に返品しないという原則がある」
「良い本を仕入れておけばいつか必ず売れる」
「幼い頃に、たった1冊でもいいから一生忘れられない本を数百回読むことが重要。そういう本が1冊あれば、生活から本が遠ざかる時期があってもいつかどこかで必ずまた本に出会える」
未来屋書店(本部・千葉市)の高崎オーパ店
ドリンクコーナーが設置され、コーヒーや紅茶、ソフトクリームなどを食べながら、カフェの本棚に並ぶ本をゆっくり閲覧できる。「気軽な読書体験が出版物への興味を促し、経営存続につながる」
(2)仮説(450文字以内)
・雑誌からの収益に依存していたことが問題と感じる
→雑誌の情報供給は、インターネットに奪われてしまった。
・電子書籍の登場で、消費者側に読書方法の選択肢が増えた。
→書店で紙の書籍を買わなくなってしまった。
・活字離れもあるが、何の本を読めば良いか消費者側に軸がないのではないか。
→話題の本だけでなく、何かテーマを本屋から提供する必要があるのではないか。
<私の本の入手方法>
・書店で買う
メリット:本屋さんが創意工夫し陳列しているところ
デメリット:在庫がないことがある。
・アマゾンで本を注文
メリット:タイトルが決まっていれば数日以内に確実に手に入る。
デメリット:書店で買うときの宝探しのような作業ができない。
・アマゾンのkindle で購入
メリット:ワンクリックですぐ読める。物理的な本棚が必要ない。
デメリット:紙に慣れているので、少し読みにくい。線を引きにくい。
・知人友人の勧めで借りる
メリット:無料。自分では手に取らない本に出会う可能性がある。
デメリット:返さなくてはならない。面白いとは限らない。