【ニュース #98】欧州委、「信頼できるAI」へ倫理指針案

ニュース記事概要

欧州連合(EU)の欧州委員会は人工知能(AI)の倫理指針案を公表した。

AIが社会にもたらす恩恵を最大化し、リスクを最小に抑えるには「人間中心」のアプローチで「信頼できるAI」をめざすべきだと強調。

人種や性別による差別を防ぐことや、AIによる判断を人間が監視することなどAI開発のための10の必要条件を定めた。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39121030Z11C18A2000000/

(1)相反する2つ以上の意見

アンシプ副委員長(欧州委)

「人々がAIに基づくシステムを受け入れて利用するには、プライバシーが尊重され、(AIによる)決定が偏っていないと知り、AIを信頼する必要がある」

須藤修(東京大学教授)

「このままではAIやデータで途上国などの弱者を食いものにする国や企業が力を持つ。国際協調の枠組みとして世界に提案していく。(軍事利用禁止など)合意形成できない項目を含めるのはリスクになる」

(2)仮説(450文字以内)

・GAFA、中国のBAT(バイドゥ、アリババ、テンセント)が国民の消費データ等を正確に把握しつつある。AIでその力を強化される前に、欧州連合はルールで規制したいのではないか。

・「人間中心」という言葉が気になる。

仮に人間と同じように判断できるAIができた場合、

その判断を人間が監視するというのは難しいのではないか。

何万通りのシミュレーションの結果これが一番良いとAIに言わたときに人間は何と答えるのか?もし仮にその結果を否定しようとした場合、感情とか感性、規範で判断することになるのではないか。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする