<読んだ本>
amazon 世界最先端の戦略がわかる
著 成毛 眞 出版社 ダイヤモンド社
<筆者の言いたいこと(200字以内)>
アマゾンはローマ帝国に近い。
あらゆる商品を安く早く世界に届けるために、
物流システムと倉庫を作っている。
各事業部が勝手に判断して利益を追求する動きをしている。
ユーザーが便利だと思うことを、資金とデータの力技で解決する。
市場シェアを掌握できるのなら、赤字覚悟で勝負をする。
そのための現金を確保するため、現金化のサイクルを早くしている。
<今後に生かす(100文字以内)>
普通の企業は決算書の数字を大事にするが、
アマゾンは現金がどう調達され、どう使われたかにしか興味がない。
利益は結果であって、本質ではないのかもしれないと感じた。
<その他 気になった言葉>
・消費者が積極的に「選ぶ」ことをしなくても、
心地よいものが難なく手に入る世界を、
アマゾンが画策しているのだ。
・恐ろしいことに、アマゾンは97年の上場以来、
株主に配当を一度も払ったことがない。
配当に回すほど利益を出していないからだ。
・しかしアマゾンは自社に有利な情報ですら沈黙を続けるのだ。
その理由も推測するしかないが、顧客の利益を掲げるアマゾン
にしてみれば、そもそも報道機関などの第三者と接触するのが、
時間の無駄であると考えているのかもしれない。
簡単に言えば、多くの事業を手がけすぎて、本業に集中したい
あまり関わるのが「面倒くさい」のだろう。
・アマゾンがやっていることは、1980年代の日本の大企業とじつは同じ
・ベゾスにとって、コミュニケーションを必要とする組織は、きちんと機能していないという証拠でしかないというのだ。
・公認会計士など、文系の人間は、今期の決算の数字を見るようにトレーニングされているが、理系は後付けでしか勉強していないから、自分のやりたいことをやる。キャッシュフロー経営などは、そこから生まれているのではないか。
・企画会議では、6ページにまとめられたプレリリースを模した資料を用意するらしい。それを、出席者が最初の20分かけて読むことから始まる。パワーポイントなどスライドは使わない。