【読書 #65】amazon 世界最先端の戦略がわかる

<読んだ本>

amazon 世界最先端の戦略がわかる

著 成毛 眞  出版社 ダイヤモンド社

<筆者の言いたいこと(200字以内)>

アマゾンはローマ帝国に近い。

あらゆる商品を安く早く世界に届けるために、

物流システムと倉庫を作っている。

各事業部が勝手に判断して利益を追求する動きをしている。

ユーザーが便利だと思うことを、資金とデータの力技で解決する。

市場シェアを掌握できるのなら、赤字覚悟で勝負をする。

そのための現金を確保するため、現金化のサイクルを早くしている。

<今後に生かす(100文字以内)>

普通の企業は決算書の数字を大事にするが、

アマゾンは現金がどう調達され、どう使われたかにしか興味がない。

利益は結果であって、本質ではないのかもしれないと感じた。

<その他 気になった言葉>

・消費者が積極的に「選ぶ」ことをしなくても、

心地よいものが難なく手に入る世界を、

アマゾンが画策しているのだ。

・恐ろしいことに、アマゾンは97年の上場以来、

株主に配当を一度も払ったことがない。

配当に回すほど利益を出していないからだ。

・しかしアマゾンは自社に有利な情報ですら沈黙を続けるのだ。

その理由も推測するしかないが、顧客の利益を掲げるアマゾン

にしてみれば、そもそも報道機関などの第三者と接触するのが、

時間の無駄であると考えているのかもしれない。

簡単に言えば、多くの事業を手がけすぎて、本業に集中したい

あまり関わるのが「面倒くさい」のだろう。

・アマゾンがやっていることは、1980年代の日本の大企業とじつは同じ

・ベゾスにとって、コミュニケーションを必要とする組織は、きちんと機能していないという証拠でしかないというのだ。

・公認会計士など、文系の人間は、今期の決算の数字を見るようにトレーニングされているが、理系は後付けでしか勉強していないから、自分のやりたいことをやる。キャッシュフロー経営などは、そこから生まれているのではないか。

・企画会議では、6ページにまとめられたプレリリースを模した資料を用意するらしい。それを、出席者が最初の20分かけて読むことから始まる。パワーポイントなどスライドは使わない。

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