<アマゾンはどんな問題を解決している企業なのか>
・企業のPC利用環境を低コストで快適にし、生産性向上に役立っている。
PCのメール、人事システムなどのサービスを安全に速く行う装置を安く提供している。自社で開発すると数年かかるものが、申し込みから15分程度で環境が整う。
売上高はアマゾン全体の約10%だが、営業利益は43億ドルを出し、アマゾンの儲けのほぼ全てを叩き出している。
・中小企業でも質の高い倉庫保管、注文処理、出荷、決済、配送ができるサービスを提供している。
・お店に行って商品を探し、買う手間を省いている。
<なぜアマゾンは他企業から恐れられているのか>
・アマゾンと領域が重なっている企業、産業が消滅しているから。
例)トイザらス:2017年に破綻した。トイザらスは、アマゾンと10年のネット専売契約を結んでいた。途中で仲たがいとなり契約を破棄した。トイザらスの顧客は、アマゾンに取られており対抗できなかった。
<なぜアマゾンと戦うと負ける企業が多いのか>
・新しい事業を立ち上げるときに、アマゾンは赤字覚悟で投資をする。上手くいきそうならシェアを根こそぎ奪おうとする。普通の企業は四半期ごとに業績を重視するので、ひとたまりもない。
・ネットの顧客は、「品揃えが大量で安い」ことが基準となっている。アマゾンはこれを達成するために物流倉庫網を作ったり、あらゆることをしている。ネットの顧客のことをわかっていない企業が潰れている。
<なぜアマゾンは赤字覚悟で勝負ができるのか>
・株式会社は、株主に配当という形で利益を還元するが、アマゾンは97年の上場以来一度も払っていない。そのお金を設備投資などに回している。年4500億円~1兆円の超大型設備投資を続けている。
・配当よりもサービスや成長性に期待する株主を味方につけたため、赤字覚悟の成長戦略が取れる。
<なぜアマゾンは国家から批判されるのか>
・税金を払っていないから。法の抜け穴を通っているので一応合法。
たとえば法人税。日本には倉庫しかなく、決済センターはアイルランドにあるから法人税を納める必要はないと言っている。
<なぜアマゾンはこれだけの影響力をもつに至ったのか>
・利益ではなく、成長と顧客ニーズを最優先にしたからではないか。
そのため過剰なサービスが展開でき、ユーザーは他に移る選択肢がなくなった。
たとえばプライム会員ならば、送料が無料で早くなるし、好きな動画も見放題だ。