【読書#89】ニュータイプの時代

<読んだ本>

ニュータイプの時代

著者:山口 周 出版:ダイヤモンド社

<著者の言いたいこと(200文字)>

モノが過剰に行き渡り、
「あるべき姿=ビジョン」が想像できなくなっている。

「あるべき姿」と現状が一致しないことが「問題」の定義だ。
「あるべき姿」を描けないということは、
「問題」が何かがわかっていないということだ。
意味が不足し、働くモチベーションを引き出せずにいる。

不安定で不確実な社会の変化は、
天気のように自然に変わっているのではない。
どこかの誰かが主導権を握って動き始めたことで変化している。

<今後に活かすこと(100文字)>

人の持っているエネルギーには限りがある。
何かを試すために何かをやめる。

今の短期的な生産性向上させようとすると、
中長期的な生産性を犠牲にしていることを意識する。

仕事の「意味づけ」を自分なりにしてみる。

<その他、気になった言葉>

・仮に「素晴らしいデザイン」と「素晴らしいテクノロジー」が

組み合わさったとして、それは「素晴らしいプロダクト」

になる得るでしょうか?

・すべての企業は「役に立つ」という市場において、

生き残りをかけて熾烈な戦いに身を投じるか、

「意味がある」という市場で独自のポジションを

築いていくかという選択を迫られることになります。

・意味を与えると人は豹変する

・「ヒト」は与えられる「意味」の豊かさによって

放出するエネルギーの量が大きく変わります。

・「過去には日本とアジアの国々とのあいだで

不幸な出来事がありましたね。

ああいうことを二度と起こさないために、

友達がいろいろな国にいるという状態にしたいんです。

そためには若いうちからどんどん外国に出て、

いろんな文化に触れ、たくさんの人と知り合ってほしい。

ではどうするか?

財布の軽い若い人でも乗れて、いろんな国に行ける、

そういう航空会社が必要なんです。

ピーチはそれをやるんです。」

・イノベーションというのは「結果として形成される認識」

であって初めからそこを目指して頑張るようなものではない

・米国の社会学者、エズラ・ボーゲルによる「ジャパン・アズ・ナンバーワン」

が世界的なベストセラーとなったのは1979年のことです。

ナンバーワン、すなわち「フォローすべき先行者のいない状況」に、

歴史上初めて立たされることになったのがこの時期だった

ということです。

・そもそもGDPは100年ほど前にアメリカで、

「大恐慌を食い止める」という目的のために、

「問題の大きさ」を定量化することを目的にして開発された

指標です。

・専門家はぶっちゃけ、本当に能力があるのか

・クソ仕事がそのまま残存し、蔓延しているということは、

つまるところ労働市場がうまく機能していない、

ということを意味しています。

・学習機敏性というのは単に「速く学習する」ということではなく、

すでに学習して身につけたパターンを一旦リセットできる、

ということなのです。

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