2013年12月 中国での工場研修のため上海市嘉定区にいた。
中学生の頃習った中国は、緑色の人民服を着て
自転車に乗っているというイメージだったが、
そんな姿はどこにもなかった。
クルマが道路にひしめき合っていて、
濁った空気と空が広がっていた。
町の中では電気スクータが多く走っていた。
道端のコンセントでバッテリーを充電して走っている様は、
デタラメというより、たくましいと感じた。
工場の人たちに混ざって作業をした。
言葉は通じないのだが、意思表示が明快で
仕事の割り切りがはっきりしている。
この仕事は指示されていない。これは自分の担当でない。
とはっきりNOと言う人たちだった。
面白いなと思ったのが、定時になるとハチの巣をつついたように
皆帰っていくところだ。定時5分前には皆、スタンバイに入っていた。
日本企業は残業を美徳と思っている節があり、
定時にさっと帰ることがほとんどないので新鮮に映った。