【読書#99】ファクトフルネス

タイトル:ファクトフルネス

著者:ハンス・ロリング、オーラ・ロリング、アンナ・ロリング

   ロスリング・ロランド

訳:上杉周作、関美和

出版社:日経BPマーケティング

<著者の言いたいこと(200文字以内)>

使える時間や労力は限られている。
だからこそ頭を使わないといけない。
そして限られた時間や労力で、やれるだけのことをする。
それができる人こそが、最も慈悲深い人なのだと思う。

もし数字をひとつだけ見せられたら、必ず
「それと比較できるような、ほかの数字はないんですか」
と尋ねよう。

人々の死因を調べたり、家計簿をつけたりするときは、
まず「全体の8割を占める項目はどれだろう?」と考えるようにしている。

<今後に活かす(100文字以内)>

量ではなく割合を計算する。
また、全体の8割を占める項目はどれだろうと考える。
間違った分類に気づき、より適切な分類に置き換えられないか考える。

自分の経験をもとに、ほかの人たちをアホだと決めつけない。

<その他>

・女性が教育を受けると、良いことが連鎖的に起きる。

 職場に多様性が生まれ、意思決定の質も上がり、

 より多くの問題を解決できるようになる。

 教育を受けた母親が増えると子供の数も減り、

 子供ひとりあたりの教育費が増える。

・「悪い」と「良くなっている」は両立する。

・極度の貧困から抜け出した数十億の人々は、

 子供をたくさんつくる必要がなくなった。

 もう、家庭の小さな農場で、たくさんの子供を働かせなくてもいい。

 もう、病気で亡くなる子供の分だけ、多めに子供をつくらなくていい。

 女性も男性も教育を受けるようになると、

 子供には貧しい思いをさせたくない、

 もっと良い教育を受けさせたいと考えるようになる。

 手っ取り早いのは、子供の数を減らすことだ。

 そして、避妊具という文明の利器のおかげで、性交渉の数を減らさずに、

 子供の数を抑えられるようになった。

・極度の貧困に暮らす家庭は、たくさんの子供がいないとやっていけない。

・実際は、貧しい子供を助けないと、人口はひたすら増え続ける。

 人口増を止める確実な方法はひとつしかない。

 極度の貧困を無くし、教育と避妊具を広めることだ。

・世界はとても不公平だが、どんな暮らしをしている人も、

 所得が倍になると暮らしが変わる。

・人々の暮らしぶりにいちばん大きな影響を与えている要因は

宗教でも文化でも国でもなく、収入である。

・妊婦の命を救うには、地元の病院への交通手段を整備することがいちばんだ。

病院があっても妊婦がそこにたどり着けなければ、何の役にも立たない。

救急車もなく、救急者が通れる道路もなければ意味がない。

それと同じで、いい教育に必要なのは、教科書をたくさん与えることでも

教師を増やすことでもない。

学びにいちばん大きく影響するのは、電気だ。

電気があれば、日が暮れたあとに宿題ができる。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする