【読書#102】街場のメディア論

タイトル:街場のメディア論

著者:内田樹

出版社:光文社新書

<筆者の言いたいこと(200文字以内)>

潜在能力が爆発的に開花するのは、自分のためというよりは、
むしろ自分に向かって「この仕事をしてもらいたい」と
懇請してくる他者の切迫だということです。

情報を評価する基準は、その情報を売ることによって、
世界の成り立ちについて理解が深まるかどうかだ。

学者として最も重要な資質は学問の自由を守るために

身体を張れるということです。

コミュニケーションとは「価値あるもの」を創出するための営みです。

<今後に活かす(100文字以内)>

まわりの人からの「これ、やって」というリクエストににこやかに応じる。

大抵の場合、自分の能力適正についての自己評価よりは、
まわりの人の外部評価の方が正確だから。

「誰でもいいそうな言葉」は発しない。

<その他 気になった言葉>

・貧乏であることに安住している人には同情しない

・何かを見たとき、根拠もなしに「これは私宛ての贈り物だ」

と宣言できる能力のことを「人間性」と呼んでもいいと思います。

・ものそれ自体に価値が内在するわけではなく、

それを自分宛ての贈り物だと思いなした人が価値を創造する

・ブリコルール

→手元にあるありあわせのもので、なんとか当座の用事を

 間に合わせてしまう人

・人が「無意味」だと思って見逃し、捨て置きそうなものを、

「なんだかわからないけれど、自分宛ての贈り物ではないか」

と思った人間は生き延びる確率が高い。

・結婚生活の幸福は自然過程じゃなくて、自力で構築するものだからです。

・与えられた条件のもとで最高のパフォーマンスを

発揮するように、自分自身の潜在能力を選択的に開花させること

・人間がその才能を爆発的に開花させるのは、

「他人のため」に働くときだからです。

人の役に立ちたいと願うときにこそ、人間の能力は伸びる。

それが「自分のしたいこと」であるかどうか、

自分の「適性」に合うことかどうか、そんなことはどうだっていいんです。

・ピンポイントで、他ならぬ私が、余人を以ては代え難いものとして、

召喚されたという事実が人間を覚醒に導くのです。

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