【読書#115】生物はなぜ死ぬのか

タイトル:生物はなぜ死ぬのか

著者:小林 武彦

出版:講談社新書

<筆者の言いたいこと(200文字以内)>

生物の定義の一つは、自身のコピーを作ることだ。
また、生物と無生物の違いは、単独で存在でき、
それ自身で増えることができるかどうかだ。
生物は変化する環境下でも生き残る為、
「作っては分解して作り変えるリサイクル」
生まれ変わりをしている。
これは多様性がある方が種が生き残る可能性が高かった為
結果として選択されたものだ。
生物は死ぬことで、分解し自身を作り変えること
ができる。これを繰り返す為に死がある。

<今後に活かすこと(100文字以内)>

他の生物の視点で考えてみること。
例えば、死は人間にとっては恐ろしいことだが、
他の虫や動物にとっては当たり前のことで、
思い悩んだり、恐れたりはしていない。
ヒトだけが共感する力を持っている為不安になる。

<その他>

・つまり親は、死ぬという選択によってより一族の変化を

 加速するというわけです。

 当然ですが、子供の方が親より多様性に満ちており、

 生物界においてはより価値がある、

 つまり生き残る可能性が高い「優秀な」存在なのです。

 言い換えれば、親は死んで子供が生き残ったほうが、

 種を維持する戦略としては正しく、

 生物はそのような多様性重視のコンセプトで生き抜いて

 きたのです。

・つまり有性生殖は、マイナーチェンジの多様性を

 生み出すために進化した仕組みです。

 本書的に言うと、進化は結果であり目的ではないので、

 有性生殖が多様性を生み出すのに有効だったから、

 この仕組みを持つ生物が選択されて生き残った

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