タイトル:生物はなぜ死ぬのか
著者:小林 武彦
出版:講談社新書
<筆者の言いたいこと(200文字以内)>
生物の定義の一つは、自身のコピーを作ることだ。
また、生物と無生物の違いは、単独で存在でき、
それ自身で増えることができるかどうかだ。
生物は変化する環境下でも生き残る為、
「作っては分解して作り変えるリサイクル」
生まれ変わりをしている。
これは多様性がある方が種が生き残る可能性が高かった為
結果として選択されたものだ。
生物は死ぬことで、分解し自身を作り変えること
ができる。これを繰り返す為に死がある。
<今後に活かすこと(100文字以内)>
他の生物の視点で考えてみること。
例えば、死は人間にとっては恐ろしいことだが、
他の虫や動物にとっては当たり前のことで、
思い悩んだり、恐れたりはしていない。
ヒトだけが共感する力を持っている為不安になる。
<その他>
・つまり親は、死ぬという選択によってより一族の変化を
加速するというわけです。
当然ですが、子供の方が親より多様性に満ちており、
生物界においてはより価値がある、
つまり生き残る可能性が高い「優秀な」存在なのです。
言い換えれば、親は死んで子供が生き残ったほうが、
種を維持する戦略としては正しく、
生物はそのような多様性重視のコンセプトで生き抜いて
きたのです。
・つまり有性生殖は、マイナーチェンジの多様性を
生み出すために進化した仕組みです。
本書的に言うと、進化は結果であり目的ではないので、
有性生殖が多様性を生み出すのに有効だったから、
この仕組みを持つ生物が選択されて生き残った