タイトル 妻のトリセツ
著者 黒川伊保子
出版社 講談社α新書
<筆者の言いたいこと(200文字以内)>
女性の脳は一つの出来事をトリガーにして、
その見出しをフックに何十年もの類似記憶を
一気に展開する能力がある。
自分の子どもに起きる問題解決のために、
過去の関連記憶を瞬時に引き出して
ダイナミックに答えを出す、究極の臨機応変脳なのである。
他人の体験談を「とっさの知恵」に変えるのが、
共感という行為なのである。
女性は、共感されるとストレスが解消される
脳の持ち主なので、共感こそが、
相手の脳への最大のプレゼント。
<今後に活かすこと>
地雷を踏むセリフを言わないようにする
出産後に
「あっという間だったな!」
「楽なお産でよかったね」
「すんごい顔してたよ(笑)」
出産後の授乳期に
「今日一日何してたの?」
「ご飯ないの?」
家事、育児の大変さを愚痴られたときに
「俺の方がずっと大変」
「手伝ってるじゃないか」
「一日中、家にいるんだから(できるでしょ)」
夜中赤ちゃんが泣き止まないときに
「君は昼間一緒にねられるからいいじゃないか」
・身動きのとれない妻の命綱は夫である自分が握っているのだと
自覚し、必ず妻の食べたいもの、飲みたいものを聞いて、
可能なかぎり希望を叶える
・ご飯がなければ、冷凍うどんと卵で
釜玉うどんでも作る。これだけで、妻は十分嬉しい。
<その他>
「妻が家庭でやってほしくないことは、すなわちセキュリティ問題なのだ」
たとえば便座。夫にとっては、
「上がっていたら、下げればいいだけ」だし、
「スリッパを適当に脱いだら、多少見栄えが悪い」くらいのことだ。
しかし、もし、妻が便座が上がっているのに気づかず
腰を下ろしたら、お尻を便器に打ちつけたり、
便器に嵌ってしまったりする。
これが、年老いた親や小さな子どもであれば、
大きな怪我をする可能性がある。