タイトル:戦後民主主義に僕から一票
著者:内田樹
出版:SB新書
<著者の言いたい事(200文字以内)>
私たちが目を背けてきた「ある事実」とは
「日本はアメリカの属国である、主権国家ではない」という事実である。
いま日本社会に瀰漫しているのは、
この「権力者を批判する権利は権力者にしかない」という思考停止である。
トラブルというのは、システムの各所が同時多発的に不調を発することだからである。
上意下達だけに特化した組織では、現場からの
「何かがうまくゆきません」という愁訴が上がらない。
<今後に活かすこと>
平時においては指揮系統がしっかり守られており、
非常時においてはただちに現場判断・現場処理に
切り替えることができる組織がもっとも危機耐性にすぐれている。
トップとは異なる「ものさし」でものごとの価値や意味を
考える「異端者」を認める組織の方が危機耐性が高い。