<概要>
ソニーグループと本田技研工業はモビリティ分野における
戦略的提携を行う。2022年中に両社の合弁会社を設立する。
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1392962.html
<なぜソニーとホンダは提携するのか?>
世界のクルマの現状
ガソリンエンジンから電気自動車(EV)へ移行する流れが
欧米を中心に活発化している。
動機は環境問題にコミットしているという企業アピールと、
自動運転車を市場に出し、他メーカの先を行くことにある。
日本のクルマの現状
ハイブリットと水素自動車に資本と時間を投入していたので
EVに関しては欧米メーカ、新興のEVメーカの後ろに位置する。
自動車メーカはモノづくりが主体となっており、
ソフトウェアのエンジニアの立場が弱く良いものが作れない産業構造になっている。
ここがテスラなどに追いつけない障壁になっている。
企業トップはソフトウェアの重要性を理解していない。
また、資本を投入せずアウトソーシングで安く貧弱なソフトで済ませてしまう。
ソニーの現状
EVのプロトタイプまでは製造することに成功したが、
量産への移行しビジネスすることが障壁となっている。
クルマを量産した際の費用、質、供給の管理が家電メーカの経験ではリスクが高く
慎重になっている。
リスクを冒す価値があるところはEVの基本OSを牛耳る可能性があること。
EVの基本OSのグローバルスタンダードの座は空席なので、
先に製作しそのEVを普及したメーカが覇権を握ることになる。
スマホで例えるなら、IOSとアンドロイドにあたる。
→ソニーが欲しいのは実際のクルマを量産でき、協業できる相手。
ホンダの現状
欧米でEVシフトが進む中、日本自動車メーカなので
対応が遅れている。エンジン→EVへ大きく方向展開したい。
既存の自動車メーカに不足しているのは、
ソフトウェアの視点で製品を作ること。
→本田が欲しいのは既存のEVメーカを出し抜く技術と発想を得たい。