タイトル:「お金」って、何だろう?
僕らはいつまで「円」使い続けるのか?
著者:山形浩生、岡田斗司夫FREEex
<著者の言いたいこと>
経済的なまとまり、つまりヒト、モノの
動きとだいたい一致するように、通貨があるのがよい状態である。
銀行がお金を貸せば貸すほど経済活動が盛んになるという前提に
立って日銀は金利を調整している。
ゼロから商売を始めるために、銀行はほぼ役に立たない。
銀行の融資が効いてくるのは、まずは小規模から中規模に移るとき。
現代は、お金がないと経済が回らない。でも、価値の交換は
必ずしもお金を介しなければいけないわけではない
<金利を下げる、下げるとは>
日本銀行が市中銀行の貸出金をコントロールすること。
・預金準備率の調整…市中銀行の預金の一定割合を日銀に預けることで
市中銀行の貸し過ぎをコントロールする。
・公定歩合…日銀に預ける預金準備金が不足している際に
日銀から借りるお金の金利
金利が低いほど日銀からお金を借りやすく
預金準備のお金を補填でき、市中銀行は多くのお金を貸し出せる
<気になった言葉>
・会社が事業規模を拡大することが経済の発展だと考えれば、
銀行から融資を受けることは意味があるでしょう。
でも、ゼロから何か商売を始めるために、
銀行はほぼ役に立ちません。
・銀行の融資が本格的に効いてくるのは、
まずは小規模から中規模に移るときでしょう。
・個人個人が、自分に適した稼ぎ方を見つければいい。
何が何でもお金を介するのは遠回りです。
・100兆円ジンバブエドルなんて発行している国よりは、
インターネット上の人気者のほうが信用できそう
・どんなにすばらしいビジョンを語っていても、
トップだけが何億円も稼いでいる会社はどこかおかしいですよ。
・「お金がないと生活レベルが上がらない」という価値観は、もう限界がきている
・国家間の格差が多すぎると戦争につながる大問題があり、
その反省から経済援助の仕組みができていきました。
では、国内的な格差が広がっていくと、どういうまずいことがあるんでしょうか。
自動車やバイク、住宅のような高額商品が売れなくなる。
貧乏人が金持ちの暮らしにあこがれて、ちょっと無理してローンを組んで
一生懸命働き、高価な住宅や自動車を買うからこそ、
金持ち階級が成立するんです。