タイトル:生きる(1952)
〈この映画が伝えている内容(50文字以内)〉
自分の持つ肩書と能力を使って、本気で
他者の切実な願いを叶えようとすることが、
生きるということだ。
<感想>
主人公が生きる意味を見つけた後、
主人公の葬儀で彼の奮闘が語れる展開が衝撃だった。
普通だったら、余命いくばくで奮闘する様を描く。
それを葬儀という場で、他者が主人公の行動を客観的に振り返る。
人間の最終評価は葬儀で表れるのだなと感じた。
ブランコに1人で座っている絵がある。
これをガンで余命いくばくで絶望している絵だと思っていたが
違うということを知った。
主人公は市民が求める公園を完成させ、
生きる意味を見いだせた喜びの気持ちでブランコに
座っている絵だった。映画って観ないとわからないなと思った。
縦割り官僚組織を横断して奮闘した主人公を称え、
自分たちも続くぞと息巻いていた人たちが
結局何もしない。変わらないというのが現実的なオチだな
と感じた。
人生の残り時間がわずかにならないと
人は本気にならない。と言われているようで怖い。