【仕事#3】②体験_半導体とは何か?

<半導体を割ってみた>

半導体は四角いチップになる前は、

極薄円盤のシリコンウエハーという形で存在する。

直径30cm、厚さ0.77mmの円盤である。

この円盤の表面を加工し、

四角く裁断して、複数枚の半導体チップが取れる。

半導体チップの表面がきちんと加工されているか見るために

シリコンウエハーを割って、電子顕微鏡で確認した。

<シリコンウエハーの割り方>

ダイヤモンドペン(※1)で5mmくらいの直線の傷をつける。

傷のところで半分になるよう、キットカットの要領で割る。

上手くいけば、まっすぐ割れる。

感触としてはちょっと固いせんべいくらいの感覚。

見たい断面部分を残して、

縦:7mm,横:4mmくらいまで割りながらサイズを整える。

※1. ダイヤモンドペン: 微細なダイヤモンドを特殊加工した芯を採用 したペン

           細い線をくっきりシリコンにつけるためのもの

<電子顕微鏡(※2)で確認>

割った断面を電子顕微鏡に入れ、

加工されているか確認した。

断面は約100nm=0.0001mmのスケール。

白黒画像が出る。

※2. 電子顕微鏡:普通の顕微鏡は光を当てて小さいモノを見るが、

        nmスケールになると、小さすぎて

        光が上手く当たらなくなる。

        そこで光の代わりに電子線をぶつけてあげて

        その反射で観察をする顕微鏡。

<半導体作りとは何か>

シリコンというキャンパスの上に

酸化膜と金属で目に見えない微細な絵(回路)を描くこと。

また、それを積み重ねていくことだと感じました。

<なんで目に見えないほど細かくするのか?>

・半導体が小さくなればなるほど

 最終的な製品が小さくなる。

 例)iPod。初代から考えればかなり小さい。

・半導体の製造コストが下がる。

 半導体が小さくなれば、シリコンウエハ一枚当たりの

 半導体の数が増え、製造コストが下がる。

参考文献

・しくみ図鑑 半導体が一番わかる 著:内富直隆 出版:技術評論社

・半導体工場のすべて 著:菊池正典 出版:ダイヤモンド社

参考URL

https://www.jeol.co.jp/science/sem.html

https://04510.jp/times/articles/-/3248?page=1

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%82%BA%E3%83%AF%E3%83%B3-As-One-2-960-06-%E7%A0%94%E7%A9%B6%E7%94%A8%E9%AB%98%E7%B4%94%E5%BA%A6%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%8F%E3%83%BC4-N-1/dp/B015ZMANKE

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