デフレ=デフレーション。
物価が下がり続けること。
IMF(国際通貨基金)の定義だと2年間低下し続けると
デフレとしている。
たとえばマックのハンバーガー。
1985~1995年までは210円。
バブル崩壊後の1995年に130円に値下げ。
2000年には平日65円になり、価格がデフレしていた。
現在は100円。
・日本はいつからデフレなのか?
消費者から見た物価、消費者物価指数で判断すると
1998年(平成10年)からデフレになっている。
・なぜ物価が下がると困るのか?
物価が下がって収益が落ちても、
企業が労働者に払う賃金は変わらない。
労働者の生産能力が上がったわけでもないのに
企業としては実質よりも多くの賃金を払うことになる。
企業は人件費が重荷となり
リストラ、新規採用の削減、非正規雇用の増加を行う。
失業者が増加し、雇用が安定しなくなる。
また企業自体も倒産する可能性が高まる。
中小企業の多くは自宅を担保にしたり
社長個人で借金をしているため、
倒産した場合、住むところがなく路頭に迷うことになる。
その結果、自殺に追い込まれるケースが増加する。
1998年に失業率が3.4%→4.2%に跳ね上がった。
自殺者数が2万4千人から3万3千人に急増した。
その後、2011年まで3万人台の自殺者が続いた。
デフレ→失業者と中小企業を中心とする倒産の増加→自殺者の増加
という図式になっている。
デフレは目に見えないが、人の命を奪う問題である。
参考文献
なぜデフレを放置してはいけないか
著 岩田規久男 出版 PHP新書
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