【ニュース#133】①概要_デフレ経済

デフレ=デフレーション。

物価が下がり続けること。

IMF(国際通貨基金)の定義だと2年間低下し続けると

デフレとしている。

たとえばマックのハンバーガー。

1985~1995年までは210円。

バブル崩壊後の1995年に130円に値下げ。

2000年には平日65円になり、価格がデフレしていた。

現在は100円。

・日本はいつからデフレなのか?

消費者から見た物価、消費者物価指数で判断すると

1998年(平成10年)からデフレになっている。

・なぜ物価が下がると困るのか?

物価が下がって収益が落ちても、

企業が労働者に払う賃金は変わらない。

労働者の生産能力が上がったわけでもないのに

企業としては実質よりも多くの賃金を払うことになる。

企業は人件費が重荷となり

リストラ、新規採用の削減、非正規雇用の増加を行う。

失業者が増加し、雇用が安定しなくなる。

また企業自体も倒産する可能性が高まる。

中小企業の多くは自宅を担保にしたり

社長個人で借金をしているため、

倒産した場合、住むところがなく路頭に迷うことになる。

その結果、自殺に追い込まれるケースが増加する。

1998年に失業率が3.4%→4.2%に跳ね上がった。

自殺者数が2万4千人から3万3千人に急増した。

その後、2011年まで3万人台の自殺者が続いた。

デフレ→失業者と中小企業を中心とする倒産の増加→自殺者の増加

という図式になっている。

デフレは目に見えないが、人の命を奪う問題である。

参考文献

なぜデフレを放置してはいけないか

著 岩田規久男 出版 PHP新書

参考URL

https://middle-edge.jp/articles/I0000565

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