冬にストーブ、コタツ、エアコン、電気ポットをかけて、家のブレーカを
落としたことはないだろうか。あれはなぜ起こるのか?
電気を使い過ぎると危険なので、
ある一定量を超えたら電気を止めるように作られているからだ。
例えば、ブレーカを落とさずに大きな電気を流し続けたらどうなるのか。
電気を通るケーブルが耐えられず燃えたりする。
安全を守るためにブレーカーは必要だが、切れると復旧が大変である。
そこで、エンジニアは大元のブレーカからさらに
電気の使い方を考えて小さなブレーカを複数付けて、リスクを分散する。
こうすれば大元は無事で、復旧は小さいブレーカのみで良くなる。
家くらいなら大したことがないが、
大きな工場だとこれがとても重要になる。
例えばベルトコンベアの一つが大きな電気をまき散らして故障し、
ブレーカーで工場の電気が全て止まってしまったする。
一瞬で生産能力が0になり、復旧にも時間がかかってしまう。
これが、ベルトコンベアのすぐ近くにブレーカーがあれば、
工場全体は守られ、そのベルトコンベアだけを復旧すれば良くなる。
損切する部分と、損切できない部分を決め 、
何か不測の事態が起きても最小限度の被害に抑える。
というのが電気インフラを作るときの心得になる。