「未来の年表2」を読んで
インプットしたことを書いてみる。
高齢化というのは、二つの側面があると思う。
1.大多数の日本人の身体能力が低下する。
例1)高齢者の事故発生現場の77.1%が「住宅」
1位:溺死及び溺水 5,086件
2位:窒息 3,274件
3位:転倒・転落 2,362件
「一般道路」は6.9%
例2)東京の中央線は1分間隔で運行している。
これは、健康でテキパキ動ける乗客を前提にしている。
高齢者が増えた場合、これは無理な相談になる。
また、駅の案内図も見えずらい、音声案内も聞こえづらい人が大半になる。
2. 高齢化した高齢者が増大し、大死亡時代がくる。
年間死亡者数
2017年 134万433[人/年]
2040年(予想) 167万9000[人/年]
例1)所有者不明土地の増加
大都市に出て行った子どもたちに相続を
上手くできず、「所有者不明土地」が増える。
所有者不明土地:410万ha(九州本土を上回る面積)
2016年のデータ
⇒不法投棄による環境の悪化。土地の有効活用の阻害
私道を公道化できないため、消防車が通れない。
例2)地方銀行が消滅する
「遺産マネー」は地方銀行に預金してある。
子どもが東京にいる場合、利便性から東京の金融機関に
移すことになる。
試算としては約51兆円が東京圏に流入する。
(2014年から20~25年間に)
⇒地方銀行の預金高が減り、融資量も減っていく。
結果として地域自体の衰退を速める。
<気になった言葉>
・どこかズレている政治家や官僚、
古い体質の企業経営者の変化を待っているだけでは、
もはや遅い。
・宅配便の約2割にあたる年間7億4000万個が再配達になっている。
年間約1億8000万時間のドライバーの労働時間増にあたり、
これを人数に換算すれば9万人分に相当する労働力を再配達
に投入しているようなものだという。
⇒通販で注文→再配達させないよう気をつけようと思う。
・過去の成功体験にいつまでもしがみつき、
「大量生産・大量販売」というモデルを維持しようと
無理を重ねている人々は少なくない。
<参考文献>
未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること 著:河合雅司 出版:講談社現代新書