【読書#54】ホモ・デウス (上)-テクノロジーとサピエンスの未来

<読んだ本>
ホモ・デウス (上)-テクノロジーとサピエンスの未来
著 ユヴァル・ノア・ハラリ 出版社 河出書房新社
<筆者の言いたいこと(200文字以内)>

人類は、何千年にもわたって飢餓と疫病と戦争という

3つの問題に取り組んできた。

現在、この3つの問題は、理解も制御も不可能な自然の脅威ではなくなり、

対処可能な課題に変わった。

人類は次の目標として老齢と死の克服に取り組むのではないか。

ホモ・サピエンスが他の動物と一線を画す理由は、

物語を作り出し、それを使って見ず知らずの大勢のホモ・サピエンスたちと

協調作業ができるからである。

<今後に生かす(100文字以内)>
人間が他の動物たちを支配できているのは、
頭が良い、手先が器用などの基本能力が高いからではなく、
大勢で柔軟に協力できる地球上で唯一の種であるから
というのがなるほどと感じた。
<その他 気になった言葉>
・2010年に飢饉と栄養不良で亡くなった人は合わせて約100万人だったのに対して、
肥満で亡くなった人は300万人以上いた。
・2012年には世界中で約5600万人が亡くなったが、そのうち、人間の暴力が
原因の死者は62万人だった(戦争の死者が12万人、犯罪の犠牲者が50万人)。
一方、自殺者は80万人、糖尿病で亡くなった人は150万人を数えた。
今や砂糖のほうが火薬よりも危険というわけだ。
・以前は、富の主な源泉は、金鉱や麦畑や油田といった有形資産だった。
それが今日では、富の主な源泉は知識だ。そして、油田は戦争で奪取できるのに対して、
知識はそうはいかない。
・人間はいつも、何らかの技術的な不具合のせいで死ぬ。
・神々は作物や家畜を守り、生産高を増やし、それと引き換えに、
人間は収穫を神と分かち合わなければならなかった。
・ソ連はかつて全人類を滅亡させられほど強力だったが、
いくつかの署名によってその存在に終止符を打たれた。

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