任期6年の根拠は、参院議員が成果を出すのに必要な期間
なのではないかと仮説を立ててみる。
政治家の成果の一つは法律を作り、世に送り出すことだろう。
表1に2009年~2018年の衆院、参院の議員立法、
内閣提出法案の提出数と成功数を示す。
参院は任期6年間で約400本提出し、4本成立するイメージだ。
成果を出す期間と任期には関係がなさそうだ。
そうすると任期6年の理由は
単純に衆院議員選挙と重なり政治の空白を防ぐためではないか。
衆議院は任期4年だが、解散があるので2年くらいが実質の任期だ。
重ならない任期として、3年、5年、6年が考えられる。
衆議院より安定した議院を目指すと
衆議院の4年より長くなるので5年か6年。
5年 or 6年でも重なる可能性があるので、
半分ずつ参院議員の選挙を行う。
5だと2で割り切れないから6年と決めたのではないか。
<法案の成立率について>
法案の成立率で考えると内閣提出法案が82%、
両議院を合わせた議員立法の成立率は20%である。
・議員立法の成立率が増えればより国民の意見が反映されるのではないか。
→議員は国民が選んだ人だ。その議員が提案する法律が成立すれば
するほど国民の意見に近くなるのではないか。
議員立法を提出するためには
衆議院では20名以上、参議院では10名以上の議員の賛成が必要だ。
例えばこれを半分にしたらどうだろうか。
衆院議員1人当たりの人口は27万人。
衆議議員10人でも270万人の国民の意見を代弁していることになる。
270万人なら京都府の人口をカバーできる数なので、
下げても良いのではないか。
今の衆議院20人の賛成は国民540万人相当。福岡県の人口が510万人。
福岡県民を代弁するような規模の案でないと
法律を提案できない。この条件は厳しいのではないか。
参考URL
https://houseikyoku.sangiin.go.jp/sanhou-info/
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40626780Z20C19A1SHA000/
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/housei/html/h-seiritsu.html