ラグビーWカップが始まり、
TVの試合を見ると持って走るだけでなく、
キックするシーンがある。
キックには一体どんな意味があるのか。
3つの意味がある。
- 相手の守りが固い。キックで流れを変えたい。→高く打ち上げるキック。相手はキックをキャッチした地点まで下がらなくてはならない。ただしボールを相手に渡すリスクがある。
- 相手の守りが固い。キックパスで前へ。トライへ。→守りの頭を超える程度の低いキックで味方にキャッチさせる。
- 相手の反則からキックゴールを狙う。3点をもぎ取って、ジワジワと相手を追い込む。→相手はペナルティエリア内で反則しにくくなる。逆転トライで追いつかない点差になる可能性がある。
例えば、9/28の日本vsアイルランドの
アイルランドの前半2つトライは2.に当たる。
日本のペナルティキックによる合計12点は3.に当たる。
キックが出るということは
守りが上手いということだ。
パスしてもラグビーは前にボールを
投げられない。
そのため、相手の守りが上手いと
後退してしまう。
その問題を解決するためにキックを蹴る。
9/28の日本は世界ランク2位相手に
守りが機能していることを示している。
〈後ろへのパスの一体何が難しいのか〉
前に走ることと、後ろにパスすることという
相反することを同時にすることが難しい。
人間の目は横や後ろについてない。
そのため、声と気配でまだ味方がいない
空間にボールを放る。
味方は走り込んで来るので
味方めがけてボールをパスすると
ボールは味方の後方に取り残される。
きっと走り込んでキャッチすると予想して。
それを自分をぶっ倒そうとする
殺気と対峙しながらこなす。
コンマ何秒の判断遅れでタックルされる。
キャッチする方も、キャッチした瞬間を
狙う敵の殺気を感じながらパスや
当たりの判断をする。
Wカップのレベルだからボールを落とさないが、パスをすればするほどミスが起こるルールにラグビーはなっている。