ニュース記事「「エリートの条件」が2年後のセンター試験廃止で大きく変わる」_2

ニュース記事概要

現行のセンター試験は2020年に廃止され、後継の「大学入試共通テスト」が導入されることが決まっている。この制度変更は何が目的で、どのように変わるのか。また、入試改革の影響を受ける学生にはどのような影響があるのか。

https://www.huffingtonpost.jp/2018/04/03/elite-2018-0403_a_23401492/


(1)相反する2つ以上の意見

<国>

1990年に始まったセンター試験は、マークシート式でありながら、「暗記だけでは解けない、考えさせる設問がある」と高校の先生の間での評価が高かった。

だが、「先行きが予想しづらいこれからの社会では、知識の量だけでなく、自ら問題を発見し、答えや新しい価値を生み出す力が重要になる」という考えから、こうした時代に役立つ力を測る新しいテストに衣替えする方針を決めた。

<センター試験 廃止に賛成>

・センター試験の解き方が形式化・テクニック化されているとともに、全て選択式であることから勘の良さによる偶然の得点獲得の可能性も生じやすく、学力の正確さに欠ける

・一回の試験で全て決まってしまうのは、理不尽なため。センター試験はマークミスなどがみられ、本人の実力に見合った結果が得られない可能性が少なくないため。複数回に分けることで、そういった確率を減らすことができる

<センター試験 廃止に反対>

・評価対象となる試験を何回も受けることができるのは甘いと思う。今後の人生の中で一発勝負というものは多く存在する。

・複数回受験が可能だと早くから受験できる方が有利になり、進学校を今以上に優遇することになる。高校3年まで部活に打ち込んでから一気に受験勉強で合格、のような公立高校に不利になりフェアではない。また浪人生は達成度テストを受けられるのかどうかが不明瞭。

参考URL

https://dot.asahi.com/wa/2013121100071.html?page=1

http://www.kyoushi.jp/entries/1779

http://www.koukouseishinbun.jp/articles/-/34

(2)仮説

国が求めているのは問題解決能力がある人間だが

問題解決能力がある人間とはどういう人間なのかを定義できておらず、

またその評価方法も提示できていない。

そのため、記述式の試験、面接という短絡的な方法を提起していると考えます。

(3)中立な立場で提案する

問題解決能力がある人間とは

(1)問題解決をするための道具、つまり知識・経験を吸収することがきる。

(2)吸収した知識をアップデートし続けることができる。

(3)持っている知識を上手に組み合わせ、論理的かつ客観的に考えることができる。

(4)他人に説明ができ、行動を起こすができる。

と考えます。

現状の高校生の勉強は仮説で(1)のみなので、

「(2)吸収した知識をアップデートし続けることができる」を評価することを

大学入試に組み込んでみてはどうでしょうか。

提案:3年間のうちに読んだ文庫本20冊と新書2冊について、要約と感想を提出してもらう。

その中の数冊を話題にして面接を行い合否を決定する。

提案の想い:情報を自分で収集でき、その要点を掴む能力がある学生を受験に受からせたいです。この能力があれば、自分で学習していくことができるので、あとは良い先生に巡り合い「(3)持っている知識を上手に組み合わせる。論理的かつ客観的に考える。(4)行動を起こす。アウトプットする。」が大学生になって身につけていけるのではないかと考えます。

参考文献:読書力 著者 齋藤 孝  出版社 岩波新書 (2002)

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