ニュース記事概要
ドイツ・ベルリンの駅構内にいるホームレスや薬物依存症の人たちを退去させるために、
「無調音楽」を構内に流そうという計画を、鉄道会社が8月下旬に公表した。
弱者への「攻撃」の道具に音楽が使われることへの違和感を表明するために、
音楽家たちは実に音楽家らしい、ユーモアあふれた方法を使った。
駅近隣で自ら無調音楽のコンサートを開いた。
結局、鉄道会社は当初の計画を撤回した。
https://www.huffingtonpost.jp/2018/09/03/station-music-homeless_a_23515167/
ドイツ(連邦住民支援協会の推計)
ホームレス:約86万人
路上生活者:5万2000人
友達の家やシェルターを渡り歩く人々:80万人以上
日本
ホームレス:5,534人(H29年度調査)
https://newsphere.jp/national/20171225-1/
(1)相反する2つ以上の意見
ドイツ鉄道の広報
「乗客に迷惑をかけないようプラットフォームでは流さない」
ベルリンの現代音楽支援団体「イニシアチブ・ノイエ・ムジク」で働くリサ・ベンジェスさん
「(駅構内で無調音楽を流してホームレスらを追い出す行為が)明らかに非人間的であるのと同様、Sバーンでの計画は、無調音楽について誤った情報を伝えています」
ベルリンで路上生活者を支援する民間団体「モッツ」担当者
「ドイツ全土では、公園の整備や本屋など、ホームレス支援のための職がいろいろ用意されています。しかし家を失った人たちは、そもそも身体的、精神的に健康でない場合が多い。
よって仕事の選択肢が非常に限られます。建設現場などの肉体労働に従事すればいいと言う意見を言う人もいますが、それは現実的ではありません」
ベルリンで路上生活者を支援する民間団体「シュトラーセンフェーガー」担当者
「特にベルリンでは、年々家賃が高くなっており、年金や生活保護を受け取っていても家賃を支払えないケースがあります。職はあるのに家はないという人もいます。こうしたケースに対する支援がまだ充分ではありません」
https://nme-jp.com/news/60565/
https://www.excite.co.jp/News/bit/E1522189012559.html
(2)仮説(450文字以内)
・ドイツの失業率は非常に低いが、パートや低賃金、
不安定な仕事に就く人々がより増えている。
・低所得者が賃貸できるような家がないため、ドイツ国内のホームレスが増加している。
・ホームレス増加にともない、駅構内に居座るホームレスの数が増え、
ドイツ鉄道は「無調音楽」で駅に寄り付かなくさせようと考えた。