ニュース記事概要
大阪府寝屋川市は29日、長時間労働の抑制策として4月下旬に庁内パソコンを強制終了するシステムを導入したところ、5月に80時間以上の残業をした職員数が前年同月比で84%減り、100時間以上の残業はゼロになったと発表した。
市によると、昨年5月に過労死ラインとされる月80時間以上残業した職員数は55人、月100時間以上の残業は19人だった。これが今年5月にはそれぞれ9人、ゼロになった。全体の残業時間は昨年5月の13%に当たる4465時間減少した。
https://this.kiji.is/385345280255476833
毎週水、金曜日を「ノー残業デー」とし早期退庁を促していたが、次第に形骸化。
全職員約1140人の残業時間を調べたところ、平成29年12月から30年2月までの1カ月平均で、市が長時間労働と捉える80時間以上の残業が約30人、100時間以上も約10人いた。
(1)相反する2つ以上の意見
強制終了は「やり過ぎじゃないか」
これまで、定時を過ぎても上司や同僚が仕事をしていると、「帰りにくい雰囲気があった」。システム導入をきっかけに、「計画を立てて仕事ができるため、効率的に業務をこなせるようになった」
「残業をする場合、業務内容や理由などを記入しなくてはいけないため、上司が部下の仕事をより把握するようになりました。残業が特定人物に偏っているのであれば再分配できますし、上司と部下のコミュニケーションがしっかり取れるようになりましたね」
残業代の出ない会社で勤務している人にとっては、実質的なサービス残業から開放されるだけに「喉から手がでるほどほしいシステム」
一方、残業代が支給される会社に勤務している人からは、「稼げなくなる」と不安視する意見も出ている。また、残った仕事を家に持ち帰る必要が生まれることも予想され、タダ働きになるのでは…との危惧もあるようだ。
https://www.asahi.com/articles/ASKDG64FWKDGPPTB00W.html
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1806/13/news067_2.html
http://blogos.com/article/228262/
https://www.excite.co.jp/News/column_g/20170629/Sirabee_20161183905.html?_p=2
(2)仮説
日本企業は残業有りきの仕事の配分をしているので、
「ノー残業デー」などを作っても絵に描いた餅だった。
PCという仕事のツールを強制的に止めることで、仕事の終わりが明確になり
無駄な仕事が抑制されたのではないか。
(3)中立な立場で提案する
残業有りきの仕事配分ではなく、
「残業なし」ならばどこまでのアウトプットができるのかを
明確にした方が良いのではないか。
PC強制停止は一つの方法だと感じる。
その上で時間内にできない重要度が低い仕事はやめる。
あるいは機械化・AI化を進める。
また、全員にいきなり導入するのではなく、50人などの
少人数で実験しつつ適用拡大していくのが有効と感じる。