「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」という本を読み、
美意識を鍛えるにはどうすれば良いのか?と考えていました。
東京都の三鷹市出張中に、「太宰治 三鷹とともに」という展示会があり
「美意識」鍛えられるかなと思い入ってみました。
読書→体験ということで書いてみようと思います。
図.1 「太宰治 三鷹とともに」チケット
太宰治と言えば、国語の教科書の「走れメロス」を読んだなという印象と、
玉川上水で入水自殺をしているので、作家っぽいなというイメージを持っていました。
当時は作家というのは、確立された職業ではなかったらしいです。
現代で言うならユーチューバーでしょうか。
直筆の原稿があり、削る文字を囲って斜線で消すところが律儀だなと感じました。
文字はしっかりしているが、柔らかい感じの文字だったです。
驚いたことは太宰治が描いた絵があったことです。
居酒屋からの帰りに友人のアトリエにふらっと来て
短時間でバババッと描いたようですが、
ゴッホっぽく感じの良い絵でした。
良い文章を書くことと、絵を描くというのは
どこかで共通する部分があるのかなと感じました。
お嫁さんの両親にあてた誓約書があり、
「僕は家庭的な男です。娘さんを幸せにします」と大真面目に書いていたのが面白かったです。文豪も人の子なんだなと感じました。
「走れメロス」「ヴィヨンの妻」「人間失格」等、有名な作品も三鷹在住中に執筆したものなのでこの街からインスピレーションを受けているのかなと
税金の滞納書類も展示されていて、生々しかったです。
苦しみながら、作品を生み出していたことを感じました。