<読んだ本>
the four GAFA 四騎士が創り変えた世界
著 スコット・ギャロウェイ 訳者 渡会圭子 出版 東洋経済新報社
<筆者の言いたいこと(200字以内)>
成功するビジネスは人間の脳、心、性器に訴えかける。
脳:合理的な部分に訴える
心:美容、愛国心、友情、男らしさ、献身、そして愛に訴える
性器:子孫をつくるという本能と欲望に訴える
企業は自社の製品が、求愛ブランドークジャクの羽と同等ーだと知っている
グーグル:脳
アマゾン:脳と、ものをつかむ指(狩猟・採集者としての本能)とをつなぐもの
フェイスブック:心
アップル:性的な魅力を手に入れたいという気持ちに訴える
<今後に生かす(100文字以内)>
「新しいアイデアを考えているとき、起業家は何を付け加えればいいかばかり考える。
過去十年間で大きな価値を生み出したのは、何かを減らす工夫だったのでは」
というのがなるほどと感じた。その視点を持とうと思う。
<その他>
気になった言葉
アマゾンの革新的な資本配分は、実は何世代にもわたってビジネススクールで
教えられてきたことだ。
長期的な目標を見据えて、短期的な投資家のニーズは完全に無視する。
これができる企業は、プロム(卒業ダンスパーティー)に出ないで勉強する若者と同じくらい
かずが少ない。
旧経済のCEOや株主たちは、生存者バイアスにとらわれている。
私が思う悪夢とは「失敗して初めてその存在が知られる」仕事だ。
このような仕事はそこらじゅうにある。
たいていの取締役会は経営陣にこう問いかける。
「どうしたら最小の資本(投資)で最大の儲けを得られるだろうか?」。
一方、アマゾンはこの逆を行く。
「莫大な資金がかかるために他社にはできないことで、
我々が他社を出し抜けることは何だろうか」。
「ぜいたくの反対は貧困と思っている人がいますが、それは違います。
ぜいたくの反対は下品なのです」と、ココ・シャネルは言った。
アイコン的な創業者が、実生活ではろくでなしであろうが、
そんなことはどうでもよい。アップルはそれを証明した。
私の意見では、スティーブ・ジョブズは宇宙に唾を吐いたのだ。
宇宙をへこませているのは、毎朝起きて、子どもに服を着せ、
学校へ行かせ、子どもの幸せのためなら何でもするという人々だ。
世界にもっと必要なのは、まじめな親たちのための家であって、
高性能なばかげた電話ではない。
アップルの現在の事業はテクノロジーではない。
人々に製品、サービス、そして感情を販売することだ。
これを買った人は神に近づき、もっと魅力的になれる。