【読書#113】疲れすぎて眠れぬ夜のために

タイトル:疲れすぎて眠れぬ夜のために

著者:内田樹

出版社:角川文庫

<筆者の言いたいこと(200文字以内)>

ビジネスとレイバーの差は、その人が「リスクを取る」
という決断をできるかどうかだ。

会話の本来の目的が有意な情報交換にあるのではなく、
ことばを発する人がこちらにいて、
ことばを感謝とともに受け取り、それに返礼する人が
あちらにいる、という事実そのものを
確認することにあるのです

礼儀作法の目的は
「仮面をかぶることによって自分の利益を最大化」すること

自立できる人間、孤独に耐えられる人間しか、温かい家庭を築けない

<今後に活かすこと(100文字以内)>

資本主義とは一体何なのか、説明できるようにする。
資本主義がめざすのは
「たくさん生産する、たくさん流通する、たくさん消費する」
ということ。ただそれだけ。
なぜそんな経済体制になるのか?

<その他>

・欲望の充足を生態系の安定より優先的に配慮する生物、それが人間である。

・市場を活性化する方法

 「みんなが同じものを欲望し、かつ欲望の対象が一定しないこと」

 この欲望のめまぐるしい点滅が資本主義の理想状態

・若い人が分かっていないのはこの「人間はわりと簡単に壊れる」

 という事実です。

・ビジネスの愉しさは、お金が儲かることではなく、

 何か新しいことをすると、その結果がすぐ出る、

 その「反応の速さ」にあります。

・やるのが決まっている、うまくやっても別に褒められないし、

 決まった通りのことをしなかったら怒られる、そういうのがレイバーです。

・人間が仕事に求めているのは、突き詰めて言えば

 「コミュニケーション」です。

・貨幣はそれ自体には何の価値もない商品です。

 唯一の価値は、これを持っていくと何か交換してくれるという点にあります。

 交換することにだけ使える商品、それが貨幣です。

 だから、お金は退蔵するものではありません。使うものです。

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