ニュース記事概要
教員の長時間労働を改善するため、文部科学省は2019年度予算案に、中学校の部活動を指導する外部の指導員を9千人に増やす経費を盛り込んだ。現在の2倍の人数で、配置校も約1500校から約3千校にする。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39313020S8A221C1CR8000/
(1)相反する2つ以上の意見
柴山文部科学大臣
まずは定数の問題もありますけど、教師でなければできない業務以外の多くの仕事を教師が担っている現状を、抜本的に変えることが何よりも重要です。
部活動のアウトソーシングは、私は有意義な取り組みではないかなと思っています。実技指導の専門性がある外部人材を、学校職員として積極的に参加させるためにはどうしたらいいんだろうということで、平成29年度に「部活動指導員の制度化」を行い、また今年度からは「部活動指導員の補助事業」も実施をしています。
長沼豊教授( 学習院大の 教科外教育)
「一般的には競技経験がない教員が指導するより、経験者が指導する方が生徒への利点がある。教員も自宅に仕事を持ち帰らず、在校中に消化できるようになった人もいると聞く」
工藤真理子さん (部活動指導員)
「技術面だけでなく、部活を通して生徒の人間性も育てたい」
https://www.fnn.jp/posts/00402950HDK
https://www.iwate-np.co.jp/article/2018/12/23/41929
https://mainichi.jp/articles/20181207/k00/00m/040/084000c
(2)仮説(450文字以内)
・部活動はそもそも学校に必要なのか?
→部活動は授業では対応できないことを行うためにある。たとえば、サッカーが上手い子がいれば、授業レベルを全体に合わせるため個人の教育対応は困難となる。そのため部活動で教育を行う。
→部活動は学校とその生徒の実績を示すためにある。たとえば、甲子園出場となれば学校と、生徒個人の実績となり、アピールとなる。
→ 生徒自身の自主判断を養う場として必要である。
学校の授業は先生の言うことをそのまま行うことが原則となる。
そのため、部活動で生徒の自主性を育む場としている。
・部活動を顧問の先生のボランティアとしているのが問題ではないか。
・部活動のアウトソーシング化をしたら学校側の仕事がなくなるのではないか。
→たとえば、ライザップの指導員が学校にきて学生に筋トレの仕方を指導したら良い効果が得られるかもしれないが、それなら学校ではなく、生徒はジムに通うのではないか。