ニュース記事概要
(1)相反する2つ以上の意見
レネ・ファン・スワーニンゲン(エラスムス・ロッテルダム大学の犯罪学者)
「法規制という点で、オランダには実用主義がしっかり根付いています。
刑務所は非常に高コストです。
懲役の倫理面ばかりが議論されがちなアメリカとは違い、
オランダでは何がうまくいき、何が有効なのかを重視します」
ヤン・ルーロフ・ファン・デル・スプール(ノルゲルハーフェン刑務所の副署長)
「麻薬をやったなら、依存症の治療が行われます。暴力行為を働くのなら、怒りの管理を教えます。お金で困っているのなら、お金のカウンセリングを行います。
つまり、犯罪原因を取り除くのです。受刑者に変わる意思がなければいけませんが、
このやり方はとても効果的です。ここ10年でやり方もずいぶん上手くなりました。」
アネロエス・ファン・ボクステル(オランダ内務省で国有地の管理者)
「(近年、オランダの)判事はさまざまな判決を言い渡している」
→社会奉仕や監視装置の身体への装着、リハビリ施設への収容など、
刑が多様化しているだけで、決して軽くなってる訳ではない。
(2)仮説(450文字以内)
・犯罪の「定義」が変わったため、受刑者が減っているのではないか。
→刑期の短期化、電子タグ装着や社会奉仕参加などによる
刑務所にかわる受刑方法が増加したためではないか。
また、大麻合法化など刑法を変えている部分も影響しているのではないか。
・オランダは難民問題をかかえており、受刑者に税金を使うことが無駄と考えられている。
→犯罪者を隔離しても、税金がかかるだけなので、
更生して復帰する方向に舵を切ったのではないか。