ニュース記事概要
つながる家電化は技術的にはそれほど難しくはない。
にもかかわらず、各社が慎重なのはコストアップ要因になるからだ。
そのコストはユーザーか、メーカーのどちらかが負担しなければならない。
ユーザーがつながる家電に魅力を感じなければ、店頭価格は下がっていき、
メーカーの利益を圧迫する。
そこまでして、つながる家電化を進めるべきか、悩ましい。
(1)相反する2つ以上の意見
萩原良彦 (ダイキン空調営業本部・事業戦略室 企画担当部長)
「(ネットに)つながることのユーザーのニーズはまだ見えてこない」
「つながることが当たり前になれば、あれもしたい、
これもしたいというニーズが出てくるのではないか」
「データの活用がメーカーにとっての生命線になるとの危機感がある。グーグルやアマゾンがそこ(データ)を牛耳ってしまえば、われわれがただの箱になる」
日立アプライアンスの幹部
「白モノ家電もコネクテッドになっていくことは間違いない。
が、現時点で欲しいと思っていただける機能を提案できていないのではないか、
と言われるとご指摘の通り」
(2)仮説(450文字以内)
・家電という枠組みで考えるのが問題ではないか。
→ハードを売って儲けるというビジネスの仕方が問題ではないか。
個々の家電はそれぞれの問題を解決する手段にすぎない。
・なぜ家電をつなげる必要があるのか?
→家電単体ではできないことをするため。
そうすると、家電を組み合わせてどう使うかを考えなければならない。
そこが、家電購入者に丸投げになっていないか。
たとえば、冷蔵庫と体重計、スマホ、食品ネット販売を組み合わせ
プロスポーツ選手並みの食事健康管理サービスを提供するなど。
ここまでくるとメーカという枠組みではなくなってしまうのが
難しいところと感じる。