ニュース記事概要
台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が2018年末までに、10万人規模の人員削減を計画していることが分かった。収益源である米アップルのスマートフォン(スマホ)の受託生産の需要が振るわないほか、今後は米中貿易摩擦の悪影響が広がる懸念もある。19年に事業環境がより厳しさを増すことを警戒し、収益体質の引き締めを急ぐ。
(1)相反する2つ以上の意見
鴻海 関係者
「今回は不確実性の高い19年に備えるもので、通常と異なる踏みこんだ内容だ」
「グループ内で全面的な運営の見直しを実施する」
洪水樹董 (可成科技(キャッチャー・テクノロジー))
「(米中)貿易戦争により市場の気分が落ち込み、世界の経済と需要に影響を与えるだろう。
既にいくらかの影響が出始めている」
(2)仮説(450文字以内)
・iPhone が目新しくなくなってしまった。
→新モデルにより購買意欲を引き出すのが難しくなってしまった。
・アップルはiPhoneの生産を行っていないので、増産の見込み外れなどのリスクは
製造委託している鴻海などが負うこととなる。
・iPhone に匹敵できるブランドを台湾や中国、韓国で作られた場合、
生産委託をしているアップルはiPhoneの品質を担保できなくなるかもしれない。
→例えば、iPhone よりhuawei の方が儲かるとなった場合、iPhoneを
安く高品質で作ってくれるところがなくなる。