ニュース記事概要
串カツ田中(3547)は12日、6月1日からほぼ全店舗の約180店で全面禁煙にすると発表した。子供連れの家族などに配慮し、受動喫煙防止を促す。
串カツ田中によると、居酒屋チェーンでのほぼ全店の禁煙化は初めてという。従業員の受動喫煙も避けられるため、労働環境の改善につなげる狙いもある。
串カツ田中の店舗数は現在184。立ち飲みの3店舗は全面禁煙の対象ではないという。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL12HF7_S8A410C1000000/
<調べたこと>
・東京都子どもを受動喫煙から守る条例(4月1日から)
「いかなる場所においても、子どもの受動喫煙防止に努めなければならない」などと定めている。
・健康増進法改正案
公共の場での禁煙を初めて罰則付きで義務づける。
受動喫煙防止の努力義務しかなかった飲食店も原則屋内禁煙とする。
2020年東京五輪・パラリンピックまでの全面施行を目指す
・成人喫煙率(JT全国喫煙者調査_2017年度)
成人男性の平均喫煙率は28.2% (ピーク時(昭和41年)の 83.7%)
成人女性の平均喫煙率は9.0%
・たばこが世界経済に与える影響(WHO(世界保健機構)調査)
健康被害への医療費などで年間1兆ドル(116兆円)以上の損失
世界保健機構(WHO)の評価基準に対する日本の評価
・受動喫煙防止策、脱たばこ・メディアキャンペーン、たばこの広告・販売・後援の禁止の項目において「最低」レベル。
・医療や教育施設、大学、官公庁、一般の職場、レストラン、カフェや居酒屋、公共交通機関の8つの場所のすべてで、日本は全面禁煙になっておらず、「最低」レベル
・受動喫煙で年間6800人が死亡 (厚労省研究班 調査)
・iQOS
タバコの葉をペースト状に加工し、それを加熱することによって蒸気を発生させて吸入するというタバコ。国内流通の電子タバコと違うのは、ニコチンが摂取できるということ。
参考URL
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1804/12/news084.html
https://mainichi.jp/articles/20180309/k00/00e/010/238000c
http://www.health-net.or.jp/tobacco/product/pd090000.html
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26297330Q8A130C1CR0000/
https://www.nikkei.com/article/DGKKASDG11H1E_R10C17A1CR0000/
https://www.j-cast.com/2016/10/15280794.html?p=all
http://www.seikatsusyukanbyo.com/calendar/2010/001496.php
(1)相反する2つ以上の意見
・飲食店などの屋内の全面禁煙や罰則が実際に施行された場合、外食市場での売り上げに8401億円のマイナスの影響が及ぶ
・今の厚労省案というのは、屋内でもダメ、テラスなどの外でもダメという厳格なものですから、じゃあ喫煙者はいったいどこでタバコを吸うの?
・繁華街に喫煙者のためのスペースを設置したり、外で食事をして楽しめる環境を作ってあげるべきだと思います。それを飲食店だけに強いるのには無理があるのではないでしょうか。
・道でタバコを吸って歩く人は許されて、お店でタバコを吸うことを悪とするのもおかしい
・法律が変われば従うしかないし、店側的にもたとえばもっと女性向けのメニューを増やしたり、いろいろと手を打つべきかなとは思いますね。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ03HY6_T00C17A3000000/
(2)仮説
WHO、国際オリンピック委員会は「たばこのない五輪」を目指している。
これを受けて政府は法律で規制を強化しようとしている。
その動きを察知して、全面禁煙などの大きな動きをするチェーン店も出ている。
法律が作られてからでは出費がかさむことと、世間へのアピールが目的と思われる。
(3)中立な立場で提案する
・飲食店に「iQOSならOK」というマークを流行らせる。
図.1 「iQOSならOK」というマーク
iQOSは有害物質を90%カットしているので、副流煙の影響を大きく削減できる。
(10%は含まれるので0ではない。)
タバコは吸えないけど、iQOSは吸えるよと店舗が譲歩してくれれば、
喫煙家も妥協の余地があるのではないか。