2010年 10月 理工系大学に在学していた私は、
学生フォーミュラというミニF1を作る大会に参加し、敗北感を味わっていた。
一年間で一台、12人のチームでミニF1(図.1)を設計、製作をした。
大会の車検で走行中に危険な故障をする可能性を指摘され、
その場で修正することができず、走行することができなかった。
チームは6年連続で大会に出場していて、
出走できなかったのは今回が初めてだった。
クルマを動かす以外のコスト審査、プレゼンテーション審査、
デザイン(設計)審査を受けて大会会場である静岡から帰ってきた。
総合順位は昨年48位→52位とさらに低迷していた。
パーツなどを学生価格あるいは無償で提供してくれる
スポンサー企業の一つから苦言を貰った。
「君たちの先輩たちが良い実績を出していたから
今年もスポンサーするけど、このままだったら今後は打ち切る。」
お金を貰ってモノを作ったら結果を出す責任がある、
と初めて感じた瞬間だった。
来年、結果を出せなければ活動を存続できないと感じた。