タイトル:人新世の「資本論」
著者:斎藤幸平
出版社:集英社新書
<著者の言いたい事(200文字以内)>
「人新世」とは、資本主義が生み出した人工物、
つまり負荷や矛盾が地球を覆った時代だ。
二酸化炭素による地球温暖化はその一つ。
強欲は善であり、個人がより裕福になることは
他の全員のためと行動する資本主義が原因だ。
生産性を上げ成長する為、
どんなに環境に良い技術を開発しても
資源採掘から製品までの二酸化炭素排出量は
資本主義で行動すると減らない。
見えにくい形で
別の資源、別の国へ負担を肩代わりさせているだけだ。
<今後に活かすこと>
「脱成長」と「資源の共有化」で地球温暖化は防げるのか。
そのロードマップは作れるのか。
なぜ資本主義は地球温暖化を解決できないのか。
→地球温暖化を解決してもお金にならないから。
<その他>
・大企業が刻一刻と変わる状況に合わせて、
素早い意思決定を行うことができるのは、
経営陣の意向に基づいて、
非民主的な決定が行われているからである。
・実質的な「使用価値」にはまったく違いのない商品に、
ブランド化によって新規性が付け加えられていく。
似たような商品が必要以上に溢れている時代に、
希少性を人工的に生み出す方法である。