(読書)昭和16年夏の敗戦_13

<読んだ本>

昭和16年夏の敗戦

著者 猪瀬直樹  出版社 中公文庫

<筆者の言いたいこと(200文字)>
太平洋戦争の原因の一つとして、軍部が事実上、
勝手に軍事作戦を発動できた。
これは旧憲法の”欠陥”により生じたものだ。
 明治藩閥時代は、山形有朋らの権威が、制度的な”欠陥”を人為的にカバーしていた(軍と政府両方に睨みが効いた)。
総力戦は単に武力戦だけでなく、経済力を含めた国力差によって
決定するからモノの数量が重要となる。
軍は藩閥という旧幣を除去したが、同時に明治の精神も消え、
出世を競うだけの官僚機構に変じた。
<今後に生かす(100文字)>
制度的欠陥を人為的にカバーすることの危険性を感じた。
会社の中でそんな部分はないのか?という目で見てみる。
見つけることができたら、その状況と背景を考えて見る。
 根性論も持ち出すとき、一方にはあって、他方にはないというのは
誤りだというのが腑に落ちた。
「日本には大和魂があるから勝てる!
→アメリカにはヤンキー魂がある。一方だけ算定して、他方を無視するのは間違いです!」

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