ニュース記事概要
出産や育児で仕事を離れる女性への復職支援が広がっている。人手不足が成長の制約となるなか、女性が能力を発揮する機会が乏しければ生産性の向上すら望めなくなる。政府はいったんキャリアが途切れた女性が良い待遇で働けるよう学び直しを支援し、企業は再雇用の制度を広げている。多様な従業員が働く環境をつくり、企業の成長を後押しする。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3475573029082018MM8000/
出産や子育てで離職する女性は過去5年で101万人
育児をしている女性の就業率は30~34歳で62%
働いていないが就業を希望する人は2017年に262万人
(1)相反する2つ以上の意見
「今後、女性の復職人材への注目はますます高まっていくでしょう。しかも、それが加速するのは、2020年の東京オリンピック以降だと思います」根拠の一つは、「これまで企業の中核を担ってきた働き盛りの男性人口が減っている」ことだ。
実は家庭の主婦が働きに出る動きは、既に1990年代後半から加速していた。「背景にはやはり、夫の収入減をどう補うかという現実的な問題があったと思います」
「あとで戻るのが大変。状況に応じて柔軟に選択できれば」
「産後は、女性の誰もが体と心に大きなダメージを負うにもかかわらず、十分なケアがされる機会がありません。『子育てが楽しめない』『パートナーとのすれ違い』『社会復帰へ意欲がわかない』といった気持ちを抱える女性が多く、その状態が悪化すると、(1)産後うつ、(2)乳児虐待、(3)産後のカップル不和、という3つの危機が訪れるリスクがあるのです」
参照URL
https://wol.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/112800113/081400034/
https://president.jp/articles/-/23335
(2)仮説
下記三つを解決する手段として、政府・企業は女性復職に力を入れようとしているのではないか。
・少子化によって男の働く人口は増えず、高齢で退職する人が多数でている。→労働人口減少
・既存の仕事の価値が下がる、無くなることが多くなり、男性は仕事、女性は家事という戦略が成り立たなくなっいる。→グローバル化
・会社の中の多様性を維持し、変化に対応できるようにしたい。→ダイバーシティー
解決手段として女性復職は以下の点で上手くいっていないのではないか。
・企業、社会の出産後のケアがないため、回復に時間がかかり復職までたどり着けない。
・復職しようにも仕事を空けたことにより、スキルの陳腐化、職場の人間関係の変化が起こり復帰できない、またはしにくい。
→女性と男性の違いを考慮せず、単純な労働力として扱っている。
そのため、継続して長期間働く方を選んでいるのではないか。
・配偶者が稼いでいる場合、職場に復帰しようと思わない。(仕事大好きなら別)
→女性が復帰したいと思うような職場・仕事が少ないのではないか。
素朴な疑問:子育ては仕事ではないのか?
→自分の子どもを育てるのは当たり前だから仕事ではない?