ニュース記事「 大学生の5割超、読書時間がゼロ」_8

ニュース記事概要

全国大学生協連(東京)は26日、1日の読書時間について大学生の53%が「ゼロ」と回答したとの調査結果を発表した。半数を超えたのは、調査に読書時間の項目が入った2004年以降初めて。「本離れ」が若い世代で進行している実態が明確になり、アルバイトをする学生に読書時間ゼロが多いとの結果も出た。

https://this.kiji.is/340751306162308193


・1日の読書時間が「0」分の割合は53.1%(文系48.6%・理系54.5%・医歯薬系62.6%)

前年から4.0ポイント増加し、5年間で18.6ポイント増(下図の図表16_大学生協調べ)

・1日のスマートフォン(スマホ)利用時間の平均は177.3分(男子174.4分・女子180.8分)。利用時間「0分」(スマホを持たない、または利用しない)は0.8%(男子1.1%・女子0.4%)(大学生協調べ)

・読書時間が「0」分の割合は、アルバイト就労中の学生が54.5%

アルバイトをしていない学生の49.4%を5.1ポイント、全体平均を1.4ポイント上回る。

・「空き時間用に、かばんにはいつも本を入れている」と答えた人は、全体で22.9%

20代男性:28%、20代女性:24.6%

(全国20〜60代の男女1,336名に「読書について」の調査)

・家庭向け固定通信の通信速度

2000年:2Mbps

2013年:2000Mbps

・ケータイ電話の通信速度

2000年:64kbps

2010年:14.4Mbps LTE

・1Mbps:メガビーピーエスとは「1秒間に1Mビットの情報量が送信できる」ということ

かばんに本性年代別グラフ

参考URL

http://www.univcoop.or.jp/press/life/report.html

https://sirabee.com/2018/02/02/20161473564/

http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h27/html/nc261110.html

(1)相反する2つ以上の意見

・「高校までの読書習慣が全体的に身に付いていないことの影響が大きい」(大学准教授)

・調査年ごとの読書・スマホ・勉強時間の推移を算出し、読書との関係の有無をみたところ、読書時間減少にはスマホ時間による直接的な強い効果はみられない。

・逆に小中学生の不読率は低下しており、ここ数年だと安定しているというデータになっている。

・「若者は本を読まない」と言われているが、むしろ全体的(各年齢層)に、本を読む人は少なくなっている。

・「老眼が進んできて、あんなに好きだった本が読みにくくなった。思いっきり離すなどして読もうとしても、目がすぐに疲れる。それがストレスになって、読書数が減ってきた」(50代・男性)

・「本を持っていっても、読むような休憩が取れない。昼休みは、ごはんを食べたらすぐ仕事だし。本当はもっと、インプットしたいんだけど」(30代・男性)

(2)仮説
1.「経済合理性」が正義となり、支払う時間に対してすぐに「成果」を求めるようになった。
2.通信インフラとPC・スマホの普及によって、より速く「成果」を得られるようになった。
3.「読書」に支払う時間に対して、短期的な「経済合理性」で考えるようになり、割りに合わない(等価交換に値しない)と判断する人が増えた。
4.「読書」以外の短期的な「経済合理性」に見合う事・モノに時間を使うようになった。
5.「読書」離れが進んでいる。
参考文献:(2007)下流志向 著者:内田樹 出版社:講談社
(3)中立な立場で提案する
高校生・大学生に「読書」することがお得だと思わせるようにする。
 具体案
  大学受験資格に「読書量」と「読書に対するアウトプット量」を課す
  企業の就職の採用面接官に、「最近読んだ本」の話題をあげるように課す

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