ニュース記事概要
科学的には、グルタミン酸ナトリウムを常識的に食べる量であれば安全とされています。
味覚障害を引き起こすとの説も、後述しますが根拠はあやふや。あり得ない、という見方が科学者の大勢です。なのに、消費者の中には嫌う人が多い。その現象は世界で見られ、アメリカでもno-MSGとパッケージに大きく書いた食品が売られています。
味の素社がこの問題と正面から向き合い、世界へ正しい情報発信をしようと9月20、21日、ニューヨーク・マンハッタンのホテルでフォーラムを開きました。
https://www.buzzfeed.com/jp/wakimatsunaga/ajinomoto-vs-fakenews
(1)相反する2つ以上の意見
アメリカ人
「アメリカ人のno-MSGという意識の裏側にはレイシズム(人種差別)があるのでは?」
「アジアから来たわけのわからない調味料なんて、食べてもろくなことにならないに決まっている」という人種差別、偏見があった。
Andrew Zimmern氏。(アメリカ人 有名シェフ)
シェフとして料理も実演し、「僕は料理にMSGを使うよ」 と明言し、「MSG排除は感情的。ファクトで判断しないとね」
味の素アメリカの稲森哲・上席役員
「アメリカは今、トランプ政権を巡る様々な情報氾濫を背景に、どんな情報も鵜呑みにはせず、まず疑うベースができてきたように思います。とくに若い人たちは、自分たちの新しい視点でさまざまな情報を集めて自分たちで判断したい、という気持ちが強くなっている。だからこそ、科学的に適切な情報をしっかりと提供する流れを作りたいのです」
(2)仮説(450文字以内)
・MSGの成分が良いか悪いかではなく、東洋人が作った得体のしれないものという感情で判断していた。
・医師などの専門家が下した判断を無条件に受け入れてしまうことが多い。
→感情で判断したことの根拠としてしまう。