ニュース記事「組織的なキセルが横行 アイドルファンら、手口を共有」_41

ニュース記事概要

人気アイドルグループのファンなどの間で、組織的なキセル乗車が横行している。全国各地で開催されるコンサートやイベントに参加するファンの一部でキセル乗車のノウハウが共有され、主要都市には手助け役も存在するという。全国規模での違法行為に警戒を強める警察当局は鉄道事業者を集めた会議を開き、注意を促した。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3479201030082018CC1000/


キセル乗車:乗車用の切符と降車用の切符を用い、途中区間の運賃を払わない不正乗車行為。喫煙具の「キセル(煙管)」が両端の部分のみ(金)金属でできていて、真ん中の筒部分は竹などでできている(金をかけていない)ことになぞらえている。

(1)相反する2つ以上の意見

摘発されたのはお金に余裕のない大学生など若者を中心とするグループ

「全国のイベントに行ったり握手券付きCDを買ったりするのに多額の金が必要で、一部の熱狂的なファンの間ではキセルが常態化していた」

JR東日本

「キセル乗車は見逃すことのできない犯罪行為。厳正に対処する」

鉄道ジャーナリスト

「新幹線でのキセル行為は、車掌の切符確認(検札)の際にトイレに逃げ込むなどの手口がある。そうした事態を想定して確認を徹底したり、改札付近の監視を厳重にしたりすれば一定程度は防げる。鉄道各社は対策をより厳格化すべきだ」

(2)仮説

・アイドルに対するお金の使い方と量が変わった。

1. CD等の購入枚数がアイドルへの愛情度という図式になっている。

2. CDを買うことがアイドルへの愛情となるので、移動費のお金も削りたい。

3. 同じアイドルのファン同士で「キセル乗車」の仕方を共有することで「2」を解決していた。

「CD購入枚数=アイドルへの愛情度」という図式が行き過ぎなのではないか。

・改札機は必要なのか?

オーストリアのウィーンの地下鉄を利用した際に改札機がなく驚いた。

1回乗車、24時間利用、48時間利用の切符しかない。

これで運用できるのなら、日本でもできるのではないか。

(ウィーンの旅行ブログ記事 http://shibuyasyuichi.xyz/2018/08/14/post-1420/ )

改札機を無くすメリット

1. 改札機の故障、メンテがなくなる

2. 乗降にかかる時間が短くなり、運行本数を増やせるようになり、車内の混雑が減る

3. 不正乗車を取り締まるエネルギーをサービス向上に使える

「運賃を払っていない乗客を排除しようとする努力をやめ、運賃を払った乗客の満足度を高める方針にシフト」した方が良いのではないか

参考URL

https://wired.jp/2017/03/15/ignoring-fare-evaders/

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