<読んだ本>
全産業「デジタル化」時代の日本創生戦略
著 藤原洋 出版社 PHP研究所
<筆者の言いたいこと(200文字以内)>
・インターネット登場後、先進国で日本だけがGDP減なのはなぜか?
→多くの産業分野で、「ピラミッド型多重下請構造」をさまざまな規制によって保護してきたからではないか。
・インターネットの本質は、「自律」「分散」「協調」の3つである。
これは情報システム方法論であるだけでなく、組織の在り方の変化でもある。
・IoT化により製品の「所有」から「利用」へ重きが置かれるようになる。
<今後に生かす(100文字以内)>
「情報は、情報を発信するところに集まる性質があります。情報を発信しないで、受信ばかりしている企業には、いずれ情報が集まらなくなります。」
個人にも当てはまることなので、情報発信する側になるようにしたい。
<その他 気になった言葉>
・自動車の「製造業」から自動車の「サービス業」への変革が求められています。
・自分たちのビジネスモデルを「ユーザー目線」で考え直す必要に迫られているのです。
・車車間通信や車路間通信を使った物理的に正確な計測による自動運転のほうが、経験値で予測するAIに運転を任せるよりも安全性が高いのではないか
・患者のデータの保有者は、日本では医師であり、病院なのですが、EUでは患者なのです。これは根本的な考え方の違いでしょう。自分のデータを他者に管理される日本と、自分のデータは自分で管理するEU。患者より医師が偉い日本と、医師より患者が偉いEU。正反対であり、ここに電子カルテの標準化が進まない問題の根本が潜んでいるように思います。
・ユダヤ人は、企業に永住しようとなどとはまったく考えておらず、組織というのは自分のためにあるものであって、自分のためにならない組織なら変わればいいと考えています。そして、自分のためになる組織がなかったら、自分でつくればいいという考えなのです。
・それはやはり、日本は実装する人が評価されるからでしょう。
日本では、「突飛なアイデアを思いついても金にならない」とか、「すぐに売れて利益が出る研究開発をしろ」といった言い方をします。これではゼロイチはできません。