<読んだ本>
劣化するオッサン社会の処方箋
なぜ一流は三流に牛耳られるのか
著 山口周 出版社 光文社新書
<筆者の言いたいこと(200字以内)>
四十代以下の世代が、社会で実権を握っている劣化したオッサンに
圧力をかける方法は二つある。
1.おかしいと思うことについてはおかしいと意見する。
2.劣化したオッサンの影響下から脱出する。
年長者は本当に偉いのか?
「経験の蓄積=判断力の向上」とは言えない。
発言権のない人たちのアイデアと、発言権はあるが
アイデアがない権力者をどのようにつなげるかが課題となる。
<今後に生かす(100文字以内)>
おかしいと思うことにはおかしいと意見するようにする。
そのための考える力を養う。
また、周囲の信用を得る行動し、
発言を聞いてもらえる空気を作る。
<その他 気になった言葉>
・二流の人間が社会的な権力を手に入れると、
周辺にいる一流の人間を抹殺しようとします。
・組織の浄化作用で一流のリーダーを返り咲かせることは難しい
・「教養世代」はすでにほとんどが引退し、
社会システムの上層部では「知的真空世代」が重役を独占し、
その下を「実学世代」がかためるという構造
・「アート」にも「サイエンス」にも弱いオッサンたちが、社会や
会社の上層部で実権を握るにいたっている
・組織のポジションと能力や人格には、
統計的にあまり相関がないことがわかっている。
・「イノベーションには大物とバカが必要。
とてつもないことを考えるのがバカで、
これを支援するのが大物。
とてつもないことを考えるバカは大勢いるけれども、
これを支援しようとする大物がいない。
大物は優秀である必要はない、白瀬中尉を支援した大隈重信は、
南極は暑いから気をつけろとアドバイスするほどのバカだった」
・「学習」とは、「同じ入力に対して、
より良い出力を返せるように
自分というシステムを変化させる」こと
・二流の人間は自分が本当は二流であり、
誰が一流なのかを知っています。
一流の人間はそもそも人を格付けする、あるいは人を
押しのけて権力を握ることにあまり興味がないので、
自分や他人が何流かということをはなから考えません。
三流の人間は、往々にして周囲にいる二流の
人間のことを一流だと勘違いしており、
自分も「いまは二流だが頑張ればいつかああなれる」
と考えて、二流の周りをヨイショしながらウロチョロする
一方で、本物の一流については、
自分のモノサシでは測れない、よくわからない人たちだと考えています。