【読書#79】劣化するオッサン社会の処方箋

<読んだ本>

劣化するオッサン社会の処方箋

なぜ一流は三流に牛耳られるのか

著 山口周  出版社 光文社新書

<筆者の言いたいこと(200字以内)>

四十代以下の世代が、社会で実権を握っている劣化したオッサンに
圧力をかける方法は二つある。
1.おかしいと思うことについてはおかしいと意見する。
2.劣化したオッサンの影響下から脱出する。

年長者は本当に偉いのか?
「経験の蓄積=判断力の向上」とは言えない。
発言権のない人たちのアイデアと、発言権はあるが
アイデアがない権力者をどのようにつなげるかが課題となる。

<今後に生かす(100文字以内)>

おかしいと思うことにはおかしいと意見するようにする。
そのための考える力を養う。
また、周囲の信用を得る行動し、
発言を聞いてもらえる空気を作る。


<その他 気になった言葉>

・二流の人間が社会的な権力を手に入れると、

周辺にいる一流の人間を抹殺しようとします。

・組織の浄化作用で一流のリーダーを返り咲かせることは難しい

・「教養世代」はすでにほとんどが引退し、

社会システムの上層部では「知的真空世代」が重役を独占し、

その下を「実学世代」がかためるという構造

・「アート」にも「サイエンス」にも弱いオッサンたちが、社会や

会社の上層部で実権を握るにいたっている

・組織のポジションと能力や人格には、

統計的にあまり相関がないことがわかっている。

・「イノベーションには大物とバカが必要。

とてつもないことを考えるのがバカで、

これを支援するのが大物。

とてつもないことを考えるバカは大勢いるけれども、

これを支援しようとする大物がいない。

大物は優秀である必要はない、白瀬中尉を支援した大隈重信は、

南極は暑いから気をつけろとアドバイスするほどのバカだった」

・「学習」とは、「同じ入力に対して、

より良い出力を返せるように

自分というシステムを変化させる」こと

・二流の人間は自分が本当は二流であり、

誰が一流なのかを知っています。

一流の人間はそもそも人を格付けする、あるいは人を

押しのけて権力を握ることにあまり興味がないので、

自分や他人が何流かということをはなから考えません。

三流の人間は、往々にして周囲にいる二流の

人間のことを一流だと勘違いしており、

自分も「いまは二流だが頑張ればいつかああなれる」

と考えて、二流の周りをヨイショしながらウロチョロする

一方で、本物の一流については、

自分のモノサシでは測れない、よくわからない人たちだと考えています。

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