【ニュース記事#140】①概要_少子化

1. いつから日本は少子化なのか?

 合計特殊出生率は一人の女性が15歳~49歳の間に産む子どもの数を示したもの

 現状の人口を維持するためには2.0以上必要である。

 1975年(昭和50)1.91以降、一度も2.0になっていない。(図.1)

 そのため1975年から既に少子化と言える。

図.1 出生数と合計特殊出生率(1974~2018年)

 

 また、1989年(平成元年)に合計特殊出生率が1.57%となり、

 1966年(昭和41年)に記録した1.58%より下回った。

 少子化が深刻な問題として認識された。

 「少子化」という言葉は、1992(平成4)年度の国民生活白書で使われた。

 それまで「少子」とは「末子」という意味で、

 「子どもが少ない」という意味はなかった。

2. 夫婦数が増えれば子どもが増えるのか?

 図.2に夫婦数(婚姻件数)を横軸にし、出生数を縦軸にしてプロットしてみた。

 夫婦数が増えるほど出生数は増える傾向がある。

 傾向の違いから以下3つのグループに分けた。

 ①1974(昭和49)~1988年(昭和63)

[出生数(人)]=2.00×[婚姻数(組)]   

 ②1989(平成元年)~1990年(平成2年)

  過渡期

 ③1991年(平成3年)~2018年(平成30)

[出生数(人)]=1.53×[婚姻数(組)]

図.2 婚姻件数と出生数の関係(1974(昭和49)~2018年(平成30))

3. 少子化の何が問題なのか?

(1)納税額が減る。公共サービスが縮小していく

  →水道なでのインフラが維持できなくなり、

   小さい市町村は統合あるいは消滅する。

   年金制度の停止。

  (2)市場が縮小する。日本人で生産して、日本人で消費する

  というサイクルが機能しなくなる

  →日本人向けの日本国内の仕事が消滅していく。

 (3) 高齢者を家族で支えるということが不可能になる。

  若者が存在しないので、高齢者が高齢者の面倒を見ることになる。

参考文献

https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2004/html_h/html/g1110010.html

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%88%E8%A8%88%E7%89%B9%E6%AE%8A%E5%87%BA%E7%94%9F%E7%8E%87

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/konin16/dl/02.pdf

http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2015/kekka/kihon1/pdf/gaiyou1.pdf

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