<イメージセンサーとは何か?>
イメージセンサーは身近な例だとスマホのカメラに使われている。(図1-3)
図.1のスマホ本体には、図.2 のレンズを含んだカメラユニットが入っている。
カメラユニット(図.2)からレンズを除くと
図.3のイメージセンサーがある。
イメージセンサーは光を電気に変換し、
その電気を蓄えることで画像を作る。
電気が多く蓄えられれば明るく、少ないと暗いと判断できる。
この明暗をモザイク画のように集めたものが写真になる。
例えば、下図のようなマスで区切られているとする。(図.4)
ひとマス一色しか出せないとしても、
このマスを細かくしていけばモザイク画が写真になる。
<スマホのイメージセンサーは1個いくらなのか?>
イメージセンサーが約3100円
レンズユニットが約700円
カメラユニット全体で約3800円
5万円のスマホとすると、
そのうちの約8%がカメラの部品代になる。
<イメージセンサーの大きさ>
図.5の一番右がフルサイズと呼ばれる一眼レフカメラで使われるものだ。
36.0×24.0mm
スマホ(iPhone5)だと4.6×3.45mmとなり、
フルサイズの1/8程度の大きさになる。
<なぜスマホはカメラ数を増やすのか?>
スマホのサイズを維持しつつ、綺麗な写真を撮りたい
という要求に応えるため。
スマホの写真を綺麗にするには光を多く取り込む必要がある。
そのためには、イメージセンサーを大きくすれば良い。
しかし、イメージセンサーを大きくすると、その前にある
レンズも大きくなりスマホの10mmという厚さに収まらない。
そこでカメラを複数付けて全体でイメージセンサー面積を
大きくすれば良いと考えているのではないか。
また、レンズの種類を分けることで、焦点距離の異なる
二つの画像を得ることができる。
これにより光学ズームを信号処理でできるようになる。
<カメラの流れ(フィルムカメラ→デジタルカメラ→スマホ)>
2000年:ニコンの一眼レフ フィルムカメラ:104万台(ピーク)
2005年: ニコンの一眼レフ フィルムカメラ:14万台
2006年:ニコンが一眼レフ フィルムカメラから撤退
フィルムカメラ→デジタルカメラ
2010年: デジタルカメラの年間出荷台数 : 1億2146万台 (ピーク)
2013年: デジタルカメラの年間出荷台数 :8700万台
日本の年間スマホ出荷台数:3929万台
世界の年間スマホ出荷台数:10億台
2018年:日本のデジタルカメラの出荷台数 : 1942万台
日本の年間スマホ出荷台数:3180万台
世界の年間スマホ出荷台数:14億490万台
デジタルカメラ→スマホ
<なぜデジカメはスマホにとって代わられたのか?>
フェイスブック、インスタグラムが登場し
写真をSNSに投稿するのが普通になった。
インターネットに繋がったカメラであるスマホは、
写真を撮ったその場で投稿ができ、便利である。
また、技術的な進歩によりスマホの写真は
コンパクトデジカメと遜色無いほど綺麗になった。
そのため、デジカメからスマホへ移行してしまったのではないか。
参考