<概要>
トヨタ自動車は東南アジアでの新型コロナウイルス感染拡大などに
伴う部品供給不足により世界生産を8月時点の計画から
約40万台減産する。月ベースで4割の減少となる。
2022年3月期通期の生産も900万台と3%(30万台)下方修正した。
減産に対応する為、主力拠点である高岡工場(愛知県豊田市)や堤工場(同)など国内にある14工場で生産ラインの一部を停止する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f310905ad63a6375295f398ef677964e9171ee0
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD106970Q1A910C2000000/
<なぜ減産しなければならないのか>
トヨタのマレーシア工場が新型コロナウイルスのロックダウンの
影響を受け、部品の供給が滞っている為。
また半導体不足による影響がある。
<クルマの販売台数はどうなのか>
2021年8月の新車販売統計(速報)によると、
総台数は前年同月比2.1%減の31万9697台となった。
<どのような影響が予想されるか>
海外からの必要部品が届かず減産となることから、
他の部品はクルマが完成しないので在庫となってしまう。
トヨタと取引をしている各社は生産抑制により生産量を減らされるだろう。
労働者の働く時間が削れる、または人員削減をされる。
<自動車の半導体不足なぜ起きているのか?>
問題点は3つ。
①自動車の安全性能、娯楽性の向上により
クルマのスマホ化が進んでいること
スマートフォンと連携できるようになったり、
先進安全性能で自動停止や運転補助を行っている。
これらの解決する手段として半導体が多数使われるようになった。
②スマホの普及によってクルマよりもスマホへの半導体供給が優先される
スマホの方が需要と利益があるので、余っていない生産ラインを
クルマ用に空ける必要性が半導体ファウンドリメーカにはない。
③半導体の製造ラインを増やせばよいという解決策もあるが
小さい製造工場でも数百億の投資が必要でかなり本気でないと
誰も簡単に増やすことができない。
以上3つの理由により、トヨタカンバン方式でジャストインタイムに欲しい
と言われても半導体ファウンドリが動かず、クルマの半導体不足を招いている。
<解決案>
・自動車連合で資金を出し合って自動車用の半導体工場を作る
・スマホ用の半導体を転用して、クルマ部品のスマホ化をする。
→半導体メーカは利益と需要のあるスマホ部品なら作るモチベーション
があるため