タイトル:諦めの価値
著者:森博嗣
出版:朝日新聞出版
<筆者の言いたいこと(200文字)>
どうしても上手くいかない窮地に立たされたときは
何が諦められるかと考えた方が良い。
諦めるためには考えなければならない。
考えることを避けている状態が、
「諦めない」という頑固な姿勢なのだ。
仕事は対価を得るために、自分の時間と労力を差し出す行為です。
賃金が得られたら、それが「やった」ことのすべてと考えるべきです。
どんなに目立つことをしても、
人から感謝されることをしても、
それが仕事だったら偉くもなんともない
<今後に活かすこと>
・どうしても上手くいかない窮地に立たされたときは
何が諦められるかと考える。
・違法であったり、他者に迷惑をかけるような行動を除けば、
感情を抑える必要がない場合も多い。
感情のおもむくまま、自分にできる範囲のことに手をつけ、
可能な限り行動してみることは、
悪いことでは全然ない。
<その他>
・我慢するから、ストレスになるから、
その見返りとして給料がもらえるのだ。
・機械化された理由は、人間という「方法」が、
あまりにも不確実で、コストパフォーマンスが期待できなかったからだ。
人間は、ずっと人間を諦めようとして科学を発展させてきた。
この場合、化学も「方法」である。
・もやもや感は、なんとなく、ぼんやりとした現状への不満であって、
「夢」を諦めきれないかではない。
・人間に限らず、動物というのは、自分を生かすために
あらゆる行動を取るようにプログラムされている。
・実は、最初に成功した人の場合も、
その人が考え出した方法が優れていたからではない。
そうではなく、その方法を考え出した想像力や実行力が優れていたからなのだ。