【ニュース #96】運転を楽しむ日本人は5割を下回る…ドライバーの意識調査 コンチネンタル

ニュース記事概要


コンチネンタルは市場調査/社会調査会社のinfas社と共同で、日本、ドイツ、米国、中国において、一般ドライバーおよそ5000名を対象に調査を行った。運転を楽しんでいると回答した日本人は43%で、5年前と比較して14ポイント低下している。

https://response.jp/article/2018/11/25/316517.html

 
運転が楽しいと回答した人の割合

ドイツが64%、米国が62%、中国は、5年前の48%から69%に、21ポイント増えた。

(1)相反する2つ以上の意見

西川淳(ジュネコ代表取締役、自動車評論家)

欧米人がクルマ好きな理由は、いたってシンプルだ。クルマは個人の移動の自由を担保する最大の利器であり、自分たちが生み出した20世紀最大の文明物だからである。

ヨーロッパでクルマが生まれたとき、それはすぐに貴族社会のクルマ遊び=レースへと発展し、それがそのままハードの進化を促した。これがモータースポーツ必要論の原点である。そのプロセスを経ずして、方法論(たとえばモータースポーツのマーケティング活用)だけを欧米から学び取った日本人にとって、クルマは最初から文化成立の要素などではなく、戦後復興の経済エンジンでしかなかった。

https://biz-journal.jp/2015/06/post_10524.html

都内在住のある男性会社員

「免許を取るお金と時間が正直バカにならないし、使わないかもしれないものに対して、先にお金をかけることの意味がわかりません。仕事で使うとか、ドライブが趣味という人ならともかく、周囲の友人たちは、免許を持っていても乗らない人ばかりで、“身分証明書”としての機能しか果たしていません。それに僕はお酒が好き。平日は車に乗らないし、休日に車で出かけるとなると飲めない。僕にとって電車のほうが便利でコスパが良いんです」

(2)仮説(450文字以内)

・ヨーロッパやアメリカは、馬車からクルマへ発展している。そのため、単なる移動手段ではなく、個人の自由を担保するもの、ステータスを示すものという文化がある。

・日本には馬車の文化はほとんどなかった。(馬が貴重で人力車だった。)

戦後復興と経済成長で便利な道具としてクルマが普及した。

十分に普及したため、目新しさがなくなり、日本人にとってクルマはワクワクさせる道具ではなくなった。また、クルマ以外の問題解決手段があるため、そちらを利用するようになっている。(電車で移動する。宅配便で配送してもらう。)

・運転の快適さを求めた結果、運転の楽しさがなくなったのではないか。

オートマチック、各種快適装備、電子制御システム、運転支援システム、省燃費ドライブ、といったテクノロジーの進化の結果なのではないか。

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