ニュース記事概要
1993年のプロ化から、ちょうど四半世紀。Jリーグがいよいよ「門戸開放」へ舵を切ろうとしている。外国籍選手枠の撤廃だ。
Jリーグをオープンな市場にして、競争力をあおり、より良い「商品」を提供していこう――というわけだ。すでに各クラブの代表者が集まる実行委員会や強化担当者会議などで本格的な議論が始まっている。
(1)相反する2つ以上の意見
日本の選手たちが出場機会を失うことになるのではないか
競争と育成――この両輪を回して、リーグを活性化しなければならない。そもそも自国選手が育たなければ、外国籍選手枠の撤廃が単に国内の「労働力不足」を補うための窮余の策になり果ててしまう。
近い将来、外国籍選手枠を撤廃したとしても、瞬く間にどこもかしこも「多国籍軍」という事態にはならないだろう。いくら良質の選手を「外」から集めようとしたところで、先立つモノは金である。
大胆な多国籍化を試みても「日本人がいないんじゃ、つまらない」と言って、ソッポを向かれるかもしれない。
(2)仮説
Jリーグの課題
1. サポータの集客数を増やす。リーグの経営を安定させる。
2. 世界レベルの質の高いサッカーの試合を提供する。
3.日本人のサッカーレベルを上げる。ワールドカップで良い成績を残す。
外国人選手が活躍することで、世界から注目・関心を得られる。
海外からの外国人観戦客も期待できる。
また、世界レベルの選手のプレーを観たいと思う日本サポータが増える。
そのため、1,2を解決する手段として有効だと感じる。
一方で、サッカークラブの資金力がチームの強さに出やすくなるので、
ゲームが面白くなくなるかもしれない。
また、外国人枠は乱暴な言い方をすれば傭兵なので
契約が切れたときに自国選手が育っていないという事態を招きかねない。
ワールドカップで活躍している選手は海外クラブ所属が多い。
「ワールドカップの成績=日本人のサッカーレベル」とするなら
Jリーグは日本のサッカーレベルを上げることに貢献できているのか。
→海外クラブに所属するレベルの高い日本人選手が
Jリーグの方がはリーグレベルが高いと感じ、呼び戻せるようにできないか。